<タイトル順 漫画雑感(た行)>
読んだ事がある漫画を軽く紹介。
●「多重人格探偵サイコ」原作・大塚英二 作画・田島昭宇
とりあえずかなりグロい。
特に最初の方は猟奇系の絵が連発します。
人によっては1巻のあのシーンを見ただけで吐きそうになるかも。
それは置いておいて、「魍魎戦記マダラ」の頃と比べて段違いで画力が上がりまくった田島昭宇さんの絵は非常に魅力的です。
ただ、最初の数巻は非常に面白かったのですが、巻が進むにつれてどんどんストーリーが変な方向にいってしまっていて、正直最近はついていけなくなっていってる感じ。
物語はちゃんと収拾がつくのでしょうか?
●「ディスコミュニケーション」作・植芝理一
アフタヌーンで連載していた作品。わりと好きな作品でコミックも全巻持ってます。
妖怪とか精霊とか、そういったオカルト系というか不思議系というか。
主人公の松笛(男)と戸川(女)を軸に、なんとも不思議な物語が展開されていきます。
シリーズとしては「ディスコミュニケーション」「ディスコミュニケーション学園編」「ディスコミュニケーション精霊編」「夢使い」があります。(夢使いでは主人公は三島姉妹になりますが)
不思議な物語も面白いのですが、この漫画では時々極度に描きこまれた背景が登場するのも個人的にお気に入りだったりします。
作者が子供時代に遊んだおもちゃや小物、アニメのキャラとか神話とかの小物がところせましとごちゃーと描き込まれたコマは、眺めているだけでも時間が経つのを忘れてしまうというか。ここまで来ると一種の芸術でしょう。
●「鉄拳チンミ」 作・前川たけし
月刊マガジンで長期連載中の拳法マンガ。
少年漫画の王道らしいストーリー展開、キャラクター達の魅力で結構はまります。
20巻後半の展覧武道会編は特に面白く、当時は毎巻毎巻新刊の発売日が待ち遠しくて仕方なかったです。
現在はタイトルが変更して「新」が頭について連載中(ちょっと本誌では休載してるようだけど)ですが、正直「新」の方はストーリー展開が冗長になってしまった観が否めないです。
(それでもまぁそこそこ面白いんだけど。)
ちょっと前に外伝の2巻が出ましたが、こっちは昔の無印版の「鉄拳チンミ」風でストーリーが短く完結して結構面白かったです。
●「飛ぶ教室」 作・ひらまつつとむ
週刊少年ジャンプで連載。
突然日本が核攻撃を受けて小学校に試験的に建設されたシェルターに逃げた生徒達と先生のその後を描いた作品。
子供の時にこれをジャンプでリアルタイムで読んだけど、強く印象に残っていて、2,3年前にコミックを買い集めました。(といっても2巻で打ち切り)
小学校を基点として、核によって荒廃したまわりの世界を探索する姿は結構涙ぐましいです。