03/05/2011

迷走する少年サンデー

少年サンデーで少女漫画が始まってしまいましたね。
サンデーの読者は女性読者もそこそこいるのかもしれませんが、何故少年誌で絵も内容ももろ少女漫画風の作品を連載開始するか理解できません。
結局サンデー内では浮いた存在になって、そんなに長くは続かないような気がします。

クラブサンデーから移転したムシブギョーですが、新規読者は獲得できたのでしょうかね?
クラブサンデー版はお気に入りの作品でコミックも購入していたのですが、サンデー版はなんだかパワーダウンした感が否めません。
序盤の掴みもクラサン版ムシブギョーに比べて弱めになってるように思います。

サンデーは部数の落ち込みが話題になってますが、テコ入れ失敗してますます部数を落としそうな…。
個人的には好きな作品がそこそこあるんですがね。

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02/19/2011

「読む」「読まない」の境界

数年前のコミックビームの編集者の講演や、この前it mediaに掲載された竹熊健太郎さんと赤松健さんの対談でも出た話ですが、「ネットで無料で作品を公開してもなかなか読んでもらえない。あらかじめ気にいってる作品にだけ目を通されて、残りはスルーされる事が多い」ようです。

実際、読者である自分からしても、ヤフーコミックやクラブサンデーなどで漫画作品がいろいろ無料で読めるようになってますが、新しい作品が追加されても全然目を通しませんね。
クラブサンデーではムシブギョーとアーティストアクロを読んでましたが、その二つが終わった今はクラブサンデー自体行かなくなってしまいました。

一方で、定期購読しているジャンプ、サンデー、マガジン、アフタヌーン他で新連載が始まると、とりあえず一話目を読んでから読み続けるか判断するようにしています。

新しい作品が追加された際の違い(「雑誌ではとりあえず読む」のに「ネット漫画はあまり読まない」)はどこから来ているのでしょうか?
個人的な見解では、「金を払ってるか、そうでないか」のような気がしています。
「有料の方が代金分の元を少しでも取ろうとして、とりあえず作品に目を通す」という感じです。

新しい作品が雑誌で始まり、一話目を読まずにスルーしてしまうと、その後の号でもその漫画はスルーし続ける可能性が高いです。
そうやってスルーしてしまう作品がどんどん増えていくと、「金を払ってるのに雑誌の一部しか読んでない」感が増していきます。
もちろん好き・嫌い、あう・あわないがあるので全ての作品を読み続ける事はありませんが、例えば全24作品掲載のうち18作品読んでる場合と、24作品のうち10作品くらいしか読んでない場合では、同じ代金を払い続けているのでも満足度(この場合は漫画の満足度ではなく、支払った代金に見合った物を得ているかという意味)が違ってきます。
だから新連載作品は、いきなりスルーするのではなく、とりあえず読んでみてから判断するようにしていると。
そうして読み続けているうちに作品を気に入って、コミックを買うようになるのが結構あったり。(新連載予告のカットでは、全然興味が無かった作品が)

一方、タダで読めるネットでの商業漫画は、金を払ってないだけあってスルーしてしまっても特に気になりません。
そういえば雑誌でも、90年代初頭は立ち読みでジャンプを読んでいましたが、あの時も金を払ってなかった事もあり、新連載が始まろうが読まずにスルーしちゃった事が多かったように思います。
雑誌の代金を払ってなかったから、全掲載作品のうちの半分以下しか読んでなくても気になりませんでした。

金を払って雑誌を買ってる人でも、新連載をどんどんスルーしちゃう人も中にはいるのかもしれませんが、多くの方は「支払った代金の元を少しでも取ろう」として、新連載や読みきりは一応目を通すようにしてるんじゃないでしょうか。


だからといってネットでの作品公開を有料にすれば新しく追加した作品が読まれるようになるかというと、今度は有料のせいで読める人が減ってしまうという問題がありますね。
スルーされる確率が減っても分母が減っては意味がない。
無料で公開する場合は、雑誌で作品を掲載する場合に比べてスルーされてしまう確率が上がるという事をふまえた上で、何らかのアプローチで作品をプッシュして少しでも目を通して作品を気に入ってもらうようにするしかないのでしょうね。
食いつきが悪い分、食いついたらできるだけ放さないようにしておくと。
その作品に少しでも興味を持ってくれた人を引き込むように、最初の数話は常にいつでも読めるようにしておいた方がいいように思います。
(一話目どころか、一話目の数ページくらいまでしか読めない「試し読み」がありますが、あれは一体ナニがしたいのやら?あんなの販促効果ゼロですよ。)

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12/07/2010

金田達也さんの漫画はあいかわらず「良い!!」です・・・



金田達也さんの新作「戦国少年西方見聞録 サムライ・ラガッツィ」1巻を読みました。
本作は講談社の少年ライバルで連載中の作品です。

「あやかし堂のホウライ」、「キミタカの当破」と、自分にとっては永久保存クラスの名作漫画を連続して生んでくれた金田達也さんですが、本作「サムライ・ラガッツィ」も期待に違わず素晴らしいできでした。
まだ1巻目なのに「読者の心に強く残る名シーン」がきちんと盛り込まれており、読み終わった後に心が熱くなってしまいました。
本当に良い少年漫画って、なんか「熱」を持ってますよね。
そして読む事によって作品の「熱」が読者に伝わり、パワーをもらえるというか…。

物語は、タイトルに「西方見聞録」と付いてるとおり、九州にある小さな藩の当主・播磨晴信という15歳の少年が、キリスト教の少年使節団やお供の忍・桃十郎(ももじゅうろう)達とともに、ローマを目指して旅立つというストーリーになっています。
そして航海途中の各地では様々な事件が起きます。

1巻では旅立ちを描いた一話目、海洋上での事件を描いた二話目、中継基地マカオでの事件を描いた三話目の三つのエピソードが収録されています。
詳しくはネタバレになりそうなので書きませんが、1話1話本当に丁寧に描かれています。

漫画の1巻目って「キャラ紹介」的な感じで終わるのが多いですが、1巻目から読者の心をがっちり掴むシーンをきちんと盛り込んでるのがなんとも唸らされます。
実にうまい。
二話目の忍者 桃十郎のあのなんとも言えない笑顔。
三話目の主人公・晴信の叫びのシーン。
この二つでこの作品にがっちり心を掴まされてしまいました。


べた褒めしまくりのため、金田達也さんの作品を読んだ事がない方には「ファンの贔屓目でしょ?」とひかれてるかもしれません。(笑)
でも今回のこの紹介でちょっとでも興味を持たれた方は、機会があれば本作「サムライ・ラガッツィ」や、金田達也さんの過去の作品(「あやかし堂のホウライ」、「キミタカの当破」)を是非読んでみてください。

自分が何故ここまでプッシュするのか、何故アマゾンなどの他の人のレビューでもこの作者の作品は5点満点ばっかりついてるのか、わかってもらえると思います。
面白い少年漫画をお探しの方は是非一読してみてください。

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11/26/2010

金田達也さんの新刊が12月3日に発売

「あやかし堂のホウライ」、「キミタカの当破」の金田達也さんの新作「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」の1巻が12月3日に発売されます。

あやかし堂のホウライ、キミタカの当破はどちらもかなり良かったので、この新作も楽しみにしています。

金田達也さんは藤田和日朗さんの元アシですが、同じアシ仲間の福田宏さんの「ムシブギョー」もかなりいいですね。
ムシブギョーは現在2巻までコミックが出ており、読者の評価もなかなかです。

ムシブギョーは連載が突然終わってしまいましたが、サンデー本誌に連載の場を移すために終了した、という話もあるようです。
サンデーは好きな作品も結構あるものの、最近はちょっとパワーダウンしている感が否めないので、ムシブギョーが加わって盛り上げてもらいたいですね。

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11/09/2010

またもや赤の他人が有名作家の著作物を勝手に電子書籍化して利益を得ていたようで

米アップルサイトに「1Q84」海賊版 中国語訳
http://www.asahi.com/digital/internet/NGY201011090006.html


村上春樹さんや東野圭吾さん、渡辺淳一さん、大江健三郎さんなどの本を作者とは何の縁もゆかりもない者が勝手に電子書籍化してappleのストアで販売して利益をむさぼっていたという事件が発覚したようです。
犯人は多分もう稼いだ金持って逃げちゃってるでしょうね。

過去にも同じような事件が何回かありましたが、販売サイトが作品登録時に著作者の確認をきちんとしない限りは、こういう事例はこれからも後を絶ちそうにないです。

apple側は「面倒で時間がかかるので著作者の確認はしない」と言っており、海賊版を登録されて販売されたら、「登録者(犯罪者)と作家(および出版社)同士が話あってください」というひどい対応っぷり。
その犯罪者はとっくに逃げてるでしょうに。
販売手数料でappleも儲けてるので、ある程度はapple側にも責任はあるはず。

appleだけでなく、全ての販売サイトで「そのコンテンツは海賊版ではなく、作者や出版社が登録したものか」をきちんと確認するようにしないとダメでしょうね。
今回は小説でしたが、漫画などもスキャンされて、作者の知らない販売サイトで「作者(あるいは出版社)のフリ」をされて販売されて、犯罪者が金を稼げてしまうと。

元から「海賊版」とわかってるならともかく、今回のケースみたいにコンテンツを買ったユーザーは「作者や出版社が登録したもの」と勘違いして買ってしまう場合もあるというのが、今までの海賊版販売に比べてより性質が悪いです。

せめて国内においては海賊版の販売については非申告罪にして作者がいちいち動かなくてもすぐに逮捕できるようにして、こういう馬鹿な登録者が出てこないよう抑止するべきではないでしょうか。
著作権侵害の非親告罪化については、全てを対象にするといろいろ影響があるので反対されがちですが、海賊版販売に対象を絞って非親告罪化するなら問題はないのではないでしょうか。

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09/17/2010

海猿全12巻が漫画on webで現在無料で読めるようですが…

映画「ザ・ラストメッセージ ~海猿~」の公開にちなんでか、佐藤秀峰さんが運営している漫画配信サイト・漫画on webで、現在佐藤秀峰さんの代表作 海猿の全12巻が一ヶ月間だけ無料で読めるようになっています。
「漫画on webで読者登録をすれば無料で読める」との事で、サイトの登録読者を一気に増やす目的で無料で公開したのでしょう。

ただ、「大半のユーザーが読者登録をして海猿を読んだ後、以後サイトにはまったく訪れない」という展開も考えられます。
漫画on webのポイント(漫画on web内での通貨)を購入して、お金をサイトに落としてくれる人は、今回のキャンペーンで新規登録した人のうちのごく一部となるのではないでしょうか。

「読者登録をすれば無料で海猿全12巻が読める」ではなく、「読者登録をした上で300円分以上のポイントをキャンペーン期間中にチャージ(購入)した方は、海猿全12巻が無料で読める」という風にした方が良かったのではないでしょうかね?
「海猿自体は無料で読める」という点では同じであるものの、まずサイトで使える通貨を300円分(かそれ以上)チャージする必要があると。

こうすれば、海猿全12巻を無料で楽しんだ後、「せっかく300ポイントチャージしてあるんだから、この300ポイントでサイト内の漫画をいろいろ買ってみるか……」って感じで、お金を落としてくれる事になります。

例えば5000人の方が300ポイントずつチャージしてくれると、あわせて150万円分のポイントがチャージされるわけです。
その150万円分のポイントについては、全員がすぐに全ポイントを使うわけではないでしょうが、少しずつ漫画on web内の漫画を買っていってくれて、漫画on webで作品を発表してる漫画家さん達にそれなりの金が入り潤う事になります。
佐藤秀峰さんも他の作品を買われて、150万円のうちいくらかは佐藤さんの元に入るのではないでしょうか。
(サイト内での販売ランキングを見ると佐藤さんの作品が結構売れてるようなので、100万円分くらいは佐藤さんの方にいってしまったり)


もし今後も似たような感じで「あのブラックジャックによろしく全巻が一ヶ月間だけ無料で・・・」とか「あの新ブラックジャックによろしく全巻が一ヶ月間だけ無料で・・・」とかのキャンペーンをやる場合は、今度は「読者登録した方は無料で」ではなく、「(読者登録した上で)キャンペーン期間中にポイントを300ポイント以上購入してくれた方」に限定した方がいいと思います。

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09/13/2010

コミックゼノンはダメですね

コミックバンチの後継雑誌の一つ、月刊コミックゼノンのラインナップが発表されたようですが、どうもラインナップがいまいちですね。

コミックバンチを創刊号から最終号まで買い続けていた自分にとっては、バンチからどれだけの作品が移ってくるか気になっていたのですが、蓋を開けてみると、コミックスを買うくらい続きが楽しみな作品はコンシェルジュくらいになってしまいました。
そのコンシェルジュも、コンシェルジュ プラチナムとタイトルを変えて主人公も変更するみたいです。(旧コンシェルジュに出てきたあの男性が主人公に?)

他のは「雑誌を買っていたら読む」けど、「このために雑誌を買う」ほどではない作品ばかりがバンチから引き継がれました。
今までバンチを読み続けていた人を引き込むにしては、いまいち魅力のないラインナップですね。

バンチからの読者引継ぎはあまり望めそうにないのでコミックゼノンは新規読者獲得で頑張らないといけませんが、「新雑誌」としてみると、現段階では絵やタイトルだけの公開とはいえ、読者をひきつけるような作品がいまいち見つかりません。
見事なくらいどうでも良さそうな作品ばっかりです。
(というか月刊誌のわりに掲載作品がギャグ作品入れても14しかないって…。アフタヌーンは35以上の作品が載ってるのに。コミックゼノンはページ数がかなり少ないんですかね?)


サイバーブルーとかキャッツ愛とかを漫画家を変えて無理やり新規連載させるくらいなら、その分本格的なSF漫画とか格闘漫画、サスペンス漫画とかを連載開始した方が良かったのでは?
原哲夫さんとか北条司さんの過去作品の名前を拝借した作品(作画は別の人)は、設定やストーリー展開に制約がありそうで、なんか期待できないんですよね。


創刊号は800円とやけに高めの値段だし、ラインナップはあまり魅力的ではないしで、コミックゼノンは正直「大丈夫かいな?」という気がします。
自分はバンチとのつきあいが長かったのでゼノンは買うつもりでしたが、ラインナップのダメっぷりを見て一気に買う気がなくなりました。
今後はコンシェルジュは単行本で楽しむ事になりそうです。

コミックバンチは月刊@バンチと月刊コミックゼノンに分かれてしまいましたが、そのどっちもバンチに比べると大幅にパワーダウンしてるのは否めないですね。

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09/10/2010

まんがサイエンス12巻が今月出ますね

あさりよしとおさんの学習科学漫画「まんがサイエンス」の12巻が今月17日に発売されます。

掲載誌での連載の方は数年前から過去エピソードの再録ばかりで新規エピソードは描かれていなかったのですが、どうやらコミックス12巻は、今までのコミックスでは未収録だったエピソードをまとめたものになるようですね。

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08/02/2010

パブーで自作品の売り込みをする漫画家がちらほらと…

以前紹介した、プロでも素人でも自由に本を無料で作成・公開できる電子書籍販売サイト パブーですが、プロの漫画家もどんどん参加していってるようですね。
前のエントリでは、「漫画家は自作品のお試し版的なものをこのパブーで無料公開してみると、コミックスの売り上げを多少伸ばせるかも」と書きましたが、同じような事を考え出したのか、そういう事をされる漫画家さんがちらほらと出てきました。

「ホームセンターてんこ」のとだ勝之さんは、同作品の紹介漫画的なものを無料で公開。
(ベースは今度出す同人誌ですが。)
須賀原洋行さんも、漫画「けつちゃん」の一部エピソード数話を無料でパブーで読めるようにしています。

出版社の同意が得られれば、他の漫画家さんも同じように自分の作品の一部エピソードをパブーで無料で読めるようにするなどして作品の知名度とコミックスの売り上げアップを狙ってみてはどうでしょうか。
(続きもののストーリー漫画は難しいでしょうが)

出版業界は右肩下がりで衰退していっており、コミックスの売り上げも低下していってる今だからこそ、完全に出版社にまかせきるんではなく、『自分の作品の露出度を上げれる場所』があれば作者自身が積極的にそれを利用し、少しでもコミックス売り上げ(収入)を増やそうとしてみるのが良いのではないでしょうか。

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07/09/2010

電子書籍作成・販売サービス「パブー」

電子書籍作成・販売サービス「パブー」
http://p.booklog.jp/



個人が小説や漫画の電子書籍を作成して販売できるサービス「パブー」というのが先月の22日に開始していたようですね。

電子書籍は無料配布か有料配布かどちらかを選択可能で、有料の場合は販売価格の70%が作者に入ると。
現在はPDFおよびePub形式でダウンロードしてPCで読んだり、ipad・kindleなどへ転送して読むようになってますが、将来的にはアマゾンやアップルのストアへ登録(有償)できるようになり、そちらから直接購入する事も可能になるみたいです。
代行手数料を取る分、個人で直接登録するより楽に登録できるみたい?


「東京トイボックス」「大東京トイボックス」のうめさんの読切作品「青空ファインダーロック 」もすでにここに登録されてますが、こちらだと50円で買えるみたいですね。
アマゾンのkindle storeでも同作品は登録されてますが、あちらは細かい値段設定ができず、そのせいで4.99ドルもしてましたが、パブーの電子書籍販売サービスでは、「1作品数十円」という細かい設定での価格づけも可能みたいです。

出版社側の了解を得られれば、漫画家さんでコミックス未収録になってる読切作品を、ここで一つ数十円~100円くらいで売ってしまうのも面白いかもしれません。

漫画家さんが自分のコミックスの売り上げを伸ばすために、「お試し」として自分のコミックス冒頭数十ページをデジタル化してここで無料あるいはかなり安価(10円~40円くらい)で配布するというのもありだと思います。
出版社側でも試し読みサービスを用意してるところはあったりしますが、ページ数が少なめだったり、未だに試し読みすらできないのが多いですし。

コミックスの売り上げを伸ばすには、やはり「作品を実際に読んで気に入ってもらう」のが一番だと思います。

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