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02/19/2011

「読む」「読まない」の境界

数年前のコミックビームの編集者の講演や、この前it mediaに掲載された竹熊健太郎さんと赤松健さんの対談でも出た話ですが、「ネットで無料で作品を公開してもなかなか読んでもらえない。あらかじめ気にいってる作品にだけ目を通されて、残りはスルーされる事が多い」ようです。

実際、読者である自分からしても、ヤフーコミックやクラブサンデーなどで漫画作品がいろいろ無料で読めるようになってますが、新しい作品が追加されても全然目を通しませんね。
クラブサンデーではムシブギョーとアーティストアクロを読んでましたが、その二つが終わった今はクラブサンデー自体行かなくなってしまいました。

一方で、定期購読しているジャンプ、サンデー、マガジン、アフタヌーン他で新連載が始まると、とりあえず一話目を読んでから読み続けるか判断するようにしています。

新しい作品が追加された際の違い(「雑誌ではとりあえず読む」のに「ネット漫画はあまり読まない」)はどこから来ているのでしょうか?
個人的な見解では、「金を払ってるか、そうでないか」のような気がしています。
「有料の方が代金分の元を少しでも取ろうとして、とりあえず作品に目を通す」という感じです。

新しい作品が雑誌で始まり、一話目を読まずにスルーしてしまうと、その後の号でもその漫画はスルーし続ける可能性が高いです。
そうやってスルーしてしまう作品がどんどん増えていくと、「金を払ってるのに雑誌の一部しか読んでない」感が増していきます。
もちろん好き・嫌い、あう・あわないがあるので全ての作品を読み続ける事はありませんが、例えば全24作品掲載のうち18作品読んでる場合と、24作品のうち10作品くらいしか読んでない場合では、同じ代金を払い続けているのでも満足度(この場合は漫画の満足度ではなく、支払った代金に見合った物を得ているかという意味)が違ってきます。
だから新連載作品は、いきなりスルーするのではなく、とりあえず読んでみてから判断するようにしていると。
そうして読み続けているうちに作品を気に入って、コミックを買うようになるのが結構あったり。(新連載予告のカットでは、全然興味が無かった作品が)

一方、タダで読めるネットでの商業漫画は、金を払ってないだけあってスルーしてしまっても特に気になりません。
そういえば雑誌でも、90年代初頭は立ち読みでジャンプを読んでいましたが、あの時も金を払ってなかった事もあり、新連載が始まろうが読まずにスルーしちゃった事が多かったように思います。
雑誌の代金を払ってなかったから、全掲載作品のうちの半分以下しか読んでなくても気になりませんでした。

金を払って雑誌を買ってる人でも、新連載をどんどんスルーしちゃう人も中にはいるのかもしれませんが、多くの方は「支払った代金の元を少しでも取ろう」として、新連載や読みきりは一応目を通すようにしてるんじゃないでしょうか。


だからといってネットでの作品公開を有料にすれば新しく追加した作品が読まれるようになるかというと、今度は有料のせいで読める人が減ってしまうという問題がありますね。
スルーされる確率が減っても分母が減っては意味がない。
無料で公開する場合は、雑誌で作品を掲載する場合に比べてスルーされてしまう確率が上がるという事をふまえた上で、何らかのアプローチで作品をプッシュして少しでも目を通して作品を気に入ってもらうようにするしかないのでしょうね。
食いつきが悪い分、食いついたらできるだけ放さないようにしておくと。
その作品に少しでも興味を持ってくれた人を引き込むように、最初の数話は常にいつでも読めるようにしておいた方がいいように思います。
(一話目どころか、一話目の数ページくらいまでしか読めない「試し読み」がありますが、あれは一体ナニがしたいのやら?あんなの販促効果ゼロですよ。)

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02/18/2011

地デジでは受信レベルが長時間低下すると録画機が暴走する場合があるよう?

昨日は奇跡体験アンビリバボーの放送日でした。
好きな番組なので毎週地上デジタル放送の方で録画してるのですが、昨日は放送中に雨が降っていて、受信レベルが低下して録画機が放送信号を見失い、番組がまったく録画されなかったようです。

メーカーによって録画機の挙動は違ってくるのかもしれませんが、自分とこのレコーダーでは、番組の途中で放送信号を長時間見失うと、「番組がまるまる録画されなくなる」みたいです。
放送信号を見失う時間が比較的短い場合は、「部分的に映らない状態で録画された」という事は過去に何回もありましたが、今回みたいにまるまる録画失敗というのは初めての事でした。

昨日放送分のアンビリバボーが観れないのは残念なのですが、実はその後もえらい影響が・・・・。

なんと奇跡体験アンビリバボー録画失敗後、レコーダーが暴走状態に陥ってしまい、その後に設定していた録画予約が全て録画に失敗してるという状態に……。
レコーダーの電源を入れて番組を観ようとしてもリモコンにまったく反応せず、最初は「ADAMS信号受信をしてるのか?」と思ったのですが、やけに時間が長すぎる。
で、どうやら暴走してるらしいという事に気づいてレコーダーの電源ボタンを長押しして再起動しました。
HDDの中身を確認すると、アンビリバボーはもちろん、それ以後の番組も録画されてないという…。
幸いというか、録画失敗した番組はどれもスカパーの放送で、スカパーでは同一の番組を繰り返し放送しているので録画予約をしなおして事なきをえましたが。

「部分的に画面が映らない」ならともかく、「まったく録画されない」や、「しかもレコーダーが暴走してしまって以後の録画予約まで連続して失敗してしまう」ってのはいかがなものか。
地上アナログ放送時代はこんな事一度もなかったのに。

そういや価格.comでも各メーカーのレコーダーの製品掲示板で、たまに地上デジタル放送の録画予約失敗の書き込みを見かけた事がありました。
「いくつもの録画予約が全て失敗してた」みたいなのを、わりと見かけました。
あれらはてっきり単に機器の故障かと今までは思ってましたが、長年問題無く動作してたうちの機器でも起きたという事は、地上デジタル放送ならではの不具合ですかね。
コピーガードとの兼ね合いのせいなのか、受信レベル低下で放送信号に長時間異常を検知すると、レコーダーが録画中のデータをまるまる破棄するようになっていて、さらに場合によっては本体がそのまま暴走状態になってしまってその後の予約を連続して失敗するみたい?

地上デジタル放送では、大事な番組を録画する前は、「レコーダーが暴走してないか?」をきちんと確認した方が良さそうです。

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02/10/2011

レコーダーからCMカット機能が廃止されるようで

録画した番組のCMを自動でカットして再生できるレコーダーがありますが、CMのスポンサー料で成り立っている民法連にしてみればこういう機能が搭載されているのは思わしくないという事で、家電メーカーに機能削除の要請を出していました。
この度、東芝や三菱などはそれらに従う事にして、今後の機種ではCM自動カット機能は搭載しない方向で話が決まったようですね。

タダで地上波の番組をいろいろ見せてもらってる自分からすれば、こうなるのは仕方ないと思うし、個人的にはCMカット機能が無くなっても特に気になりません。
というか、もう数年早く動くべきだと思いました。(ある程度レコーダーが普及しちゃったので)

それより地上デジタル放送では天候悪化時にアンテナレベルが低下して、画面がまったく映らなくなるのを本当になんとかしてもらいたいです……。
アナログ放送時代はこんな馬鹿な事(画面が映らない)は一度だって起きた事が無かったのに。

数日前にも雨が降り、夜7時頃から翌日の夕方頃まで、三チャンネルほど地上デジタル放送ではまったく画面が映らない(あるいはブロックノイズが盛大に出まくる)なんて事がうちでは起きました。
UHFアンテナは性能が良いのに買い替え、アンテナの向きもしっかり調整し、ブースーターを間にかましてもこの体たらくですよ…。

「立地が悪い」と言えばそれまでなのでしょうが、地上アナログ放送(VHF)時代はまったく何の問題も無しに受信できていただけに、なんか全然納得できません。
送信側で出力をもっと上げて受信しやすくするとかの対策できないんですかね?
なんか「出力あげると本来なら受信できないエリアでも受信できてしまえるようになるため、地上デジタル放送ではあえて出力を落としてある」みたいなふざけた話があるようですが…。
あほかと。
出力落として本来なら正常に受信できてるはずのエリアが天候悪化時に受信レベルが低下して画面が映らない時があったりしたら世話ないです。

最終的にはケーブルテレビへ加入せざるをえないのでしょうが、初期費用や月々の費用の事を考えると頭が痛いです。
有料受信ならすでにスカパーに入っており、そちらで金を払い続けています。
それとは別に、本来なら無料のはずの地上デジタル放送を受信するのにこれからは別途余計な費用が今後ずっとかかり続けるというのは…。

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