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12/25/2010

払い戻しが終わる(終わった)商品券や電子マネー、ポイント

商品券に関する法律を今年の4月に政府が改悪し、払い戻し開始からたった二ヶ月で払い戻しを終了し、以後は消費者は泣き寝入りせざるをえないという風になってしまいましたね。
12月24日に読売新聞および各ウェブサイトでこの事が話題として挙げられて、ようやく法律改正を知った人も多いのでは?
私もその口です。

告知しておけば、最短で二ヶ月で払い戻しを終了できるって、短すぎませんか?
告知が「その商品券(や電子マネー、ポイント)を持ってるすべての人」にきちんと伝わるかどうかも怪しいのに。
たった二ヶ月って、あっという間に終わりますよ。

読売では「80件以上の商品券の払い戻し終了に注意を」みたいに呼びかけていましたが、そこで紹介されていたのは主だった商品券5品目でした。
じゃあ残りの数多くの商品券は一体なんぞや、と思って調べると・・・・

国民生活センター「回収・無償修理等の情報」
http://www.kokusen.go.jp/recall/recall.html

に掲載されてるみたい?
(でもなんか少ないような?)

商品券だけでなく、電子マネーや、ショップのポイントサービスも対象となってるようです。

4月以降の届出を見てみると、2010年12月25日時点では・・・
 

医薬品小売商業組合「商品券(ヘルスギフト券)」
2010年8月1日払い戻し開始  9月30日で払い戻しを終了(すでに終了)

すかいらーく「商品券、おいしいカード、Dining Card」
2010年9月1日払い戻し開始、 11月30日で払い戻しを終了(すでに終了)

ジャパン・ミュージック・ギフトカード「音楽ギフトカード」
2010年9月1日払い戻し開始、10月31日払い戻し終了(でも何故かまた来年1月から払い戻し可能に?)

日本フラワー振興協会「花用商品券(旧 花とみどりのギフト券)」
2010年11月1日払い戻し開始 2011年1月14日払い戻し終了

ジェーシービー(JCB)「旅行券、旅行ギフトカード、電子マネー(JCB TRAVEL旅行券、JCBトラベル旅行券、MONDEX、JCB入館証)
2010年11月2日払い戻し開始、2011年1月6日払い戻し終了

ライブドア「電子マネー(livedoor ポイントの一部とウォレットチャージ)」
2010年12月1日払い戻し開始、2011年2月1日払い戻し終了

TIS「電子マネー(TIS社員証、TIS入館証、TIS PERMITTED入館証、TIS VISITORお客様カード)」
2010年12月14日払い戻し開始、2011年2月14日払い戻し終了

全国すし商生活衛生同業組合連合会「すし券」
2010年12月20日払い戻し開始、2011年2月28日払い戻し終了


という感じみたいです。
今後も追加されるので、この国民生活センターのページはこまめにチェックした方が良さそうですね。
製品の不具合情報(場合によっては死傷者を出す不具合)もここに逐次掲載されますし。

なんかこれ見ると一部の商品券はとっくに払い戻しを終了している?
音楽ギフト券は、こっちだと10月31日ですでに払い戻しを終わってるのに、ニュースでは来年払い戻しを開始して二ヶ月で終了するみたいに言ってますね。
発行元は同じジャパンミュージック。
何故かまた払い戻しをやり直すんですかね?
(よく見たら、払い戻しが終わったのは「音楽ギフト券」で、今度終わるのが 「音楽ギフトカード」?)

法的には「最短で二ヶ月で払い戻しを打ち切って良い」という風になっていますが、それを悪用(?)して二ヶ月しか払い戻しをせず、以後は知らんぷりしようとするのは、いかがなものか。
商品券だけでなく電子マネーやポイントも対象で、これで金銭的被害を受けた人にとってはそのメーカーや店は企業イメージが一気に悪化して、今後はそのメーカーや店の商品やサービスは二度と利用したくなくなるんじゃ?

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12/07/2010

金田達也さんの漫画はあいかわらず「良い!!」です・・・



金田達也さんの新作「戦国少年西方見聞録 サムライ・ラガッツィ」1巻を読みました。
本作は講談社の少年ライバルで連載中の作品です。

「あやかし堂のホウライ」、「キミタカの当破」と、自分にとっては永久保存クラスの名作漫画を連続して生んでくれた金田達也さんですが、本作「サムライ・ラガッツィ」も期待に違わず素晴らしいできでした。
まだ1巻目なのに「読者の心に強く残る名シーン」がきちんと盛り込まれており、読み終わった後に心が熱くなってしまいました。
本当に良い少年漫画って、なんか「熱」を持ってますよね。
そして読む事によって作品の「熱」が読者に伝わり、パワーをもらえるというか…。

物語は、タイトルに「西方見聞録」と付いてるとおり、九州にある小さな藩の当主・播磨晴信という15歳の少年が、キリスト教の少年使節団やお供の忍・桃十郎(ももじゅうろう)達とともに、ローマを目指して旅立つというストーリーになっています。
そして航海途中の各地では様々な事件が起きます。

1巻では旅立ちを描いた一話目、海洋上での事件を描いた二話目、中継基地マカオでの事件を描いた三話目の三つのエピソードが収録されています。
詳しくはネタバレになりそうなので書きませんが、1話1話本当に丁寧に描かれています。

漫画の1巻目って「キャラ紹介」的な感じで終わるのが多いですが、1巻目から読者の心をがっちり掴むシーンをきちんと盛り込んでるのがなんとも唸らされます。
実にうまい。
二話目の忍者 桃十郎のあのなんとも言えない笑顔。
三話目の主人公・晴信の叫びのシーン。
この二つでこの作品にがっちり心を掴まされてしまいました。


べた褒めしまくりのため、金田達也さんの作品を読んだ事がない方には「ファンの贔屓目でしょ?」とひかれてるかもしれません。(笑)
でも今回のこの紹介でちょっとでも興味を持たれた方は、機会があれば本作「サムライ・ラガッツィ」や、金田達也さんの過去の作品(「あやかし堂のホウライ」、「キミタカの当破」)を是非読んでみてください。

自分が何故ここまでプッシュするのか、何故アマゾンなどの他の人のレビューでもこの作者の作品は5点満点ばっかりついてるのか、わかってもらえると思います。
面白い少年漫画をお探しの方は是非一読してみてください。

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