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08/25/2010

パナソニックの新型DIGA良いですね

パナソニックが24日にBDXLに対応した新ブルーレイDIGAシリーズを発表したのですが、その紹介記事で気になる記述が・・・。

パナソニック、BDXL/3D対応でBD→HDDムーブもできるDIGAを発表

>また、新たな機能としてBD-R/REにダビングした番組を再度DIGAのHDDにムーブ(コピーフリー番組はダビング)する機能も搭載。録り貯めた番組をBDXLメディア1枚にまとめるといったことも可能になった。
 
 
コピーワンスあるいはダビング10の番組は、「一度メディアにムーブしたら、二度と別のメディアへはムーブできない」という事に今まではなっていました。
実際、今まで「ディスクにムーブした番組をHDDに戻せる」という機能を搭載していたマシンはメーカー問わず一台も出ていなかったと思います。
(SDメモリーカードや、HDDからのムーブはできる機種はありましたが)
それが、今回のパナソニックの新型DIGAでは、「ディスクにムーブした番組をHDDに一旦戻して、新しいメディアへムーブできる」ようになると!!

プレスして作るBD-ROMなら20年くらいはデータが持つようですが、BD-Rなどの書き込み型ディスクの場合、ディスクの材質・構造上、一部のメーカーが宣伝してるほど長期間データは保持できず、「国産のメディアを使って理想の保存状態で保存しても、良くて10年、だいたいは5年~7年程度で一部ファイルが読み取りエラーを起こし出すようになる」と言われています。
実際にCD-Rを90年代末に書き込んだ方、DVD-Rを2002、2003年頃に書き込んだ方の中には、今確認してみると「一部ファイルが読み取りエラーを起こすようになってる」とか「ディスク丸ごと読み取りできなくなった」というケースに遭遇している人も結構多いです。
アスキーさんの転んでからでは遅い! バックアップで仕事を守る技でも国産メディアの半数が今では読み取り不可となってしまった事をレポートしています。
「光学メディアにバックアップしたデータは5~7年ごとくらいに、新しいメディアに書き換えた方がいい」とアドバイスしています。

マクセルなどの一部正直なメーカーでは、サポートに問い合わせすると「書き込み型のディスクの寿命は、最長で10年・一般的には5年~7年程度と考えてください。メディアには寿命がありますので、仕事のデータ・大事な家族の写真や動画など、失ったら困る大事なデータは、複数のメディアにバックアップしたり、書き込んでから5年経った段階で、新しいメディアへ移し替えてください」と教えてくれるところもあります。
「保存状態が良ければ10年以上~100年はもちます」とか平気で嘘つくメーカーも中にはありますが。


「書き込み型のディスクの寿命は意外と短いから5年くらい経ったら新しいメディアへデータを移しかえてください」と言われても、地上デジタル放送はコピーコントロールがかかっており、一度HDDからDVD-RAMやBD-R・BD-REなどに番組をムーブしたら別のメディアへ移動できず、それについては多くのAVファン達から「問題だ」と指摘されていました。
それが、今回パナソニックは、ユーザー達の声に応えて、HDDへ番組を一旦戻して新しいメディアへ書き込める機能をつけてくれたと。

流れ的にはコピーワンスがダビング10に進化した時と同じですね。
あの時も、「コピーワンスだと番組ムーブ中にエラーが発生すると番組がメディアにムーブされずおまけにHDDからも消える」という状況がまれに発生しており、多くのユーザーからその問題が指摘され、それを解消するためにメーカー団体はムーブの回数を増やすダビング10というのを規格し、搭載するようになりました。
今回の件もようやくユーザーの声がメーカーに届いたようです。


あとは「HDDに戻す際や新しいメディアに書き込む際にエラーが発生したら番組が消滅してしまわないか?」についてきちんと対応がなされていれば完璧です。
10回やり直しができるダビング10とは違い、今回のHDDへの書き戻しや、HDDから新しいメディアへの書き込みはどちらも「1回勝負」なので、処理中に何らかのエラーが発生してコピーワンスの時と同じような感じで大事な番組が消滅してしまわないかちょっと心配です。
パナソニックさんもその点しっかりと対策を取ってるならいいのですが。


今回はパナソニックが他社に先駆けてこの機能を搭載したようですが、他のメーカーも順次同じような機能を搭載していく事になるでしょう。

個人的には地上デジタル放送にコピーコントロールがかかってるのが何故嫌(だった)かというと、「コピーコントロールのせいで、一度メディアに書き込んだ番組はメディアの寿命が来る前に新しいメディアへ移せない。長期間に渡って見たいからディスクに書き込んだのに、メディアの寿命が来たら番組がやがて見れなくなるというのは・・・」というのが理由でした。
アナログ放送時代はコピーコントロールがかかってなかったので、メディアの寿命が来る前に番組を新しいメディアへ移動できたのに。

ところが、今回のこのパナソニックの新機能のおかげで、メディアの寿命が来る前に大事な番組を新しいメディアへ移せるようになりました。
個人的には、地上デジタル放送にコピーコントロールがかかってても、もうあまり気にならなくなりそうです。

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08/02/2010

パブーで自作品の売り込みをする漫画家がちらほらと…

以前紹介した、プロでも素人でも自由に本を無料で作成・公開できる電子書籍販売サイト パブーですが、プロの漫画家もどんどん参加していってるようですね。
前のエントリでは、「漫画家は自作品のお試し版的なものをこのパブーで無料公開してみると、コミックスの売り上げを多少伸ばせるかも」と書きましたが、同じような事を考え出したのか、そういう事をされる漫画家さんがちらほらと出てきました。

「ホームセンターてんこ」のとだ勝之さんは、同作品の紹介漫画的なものを無料で公開。
(ベースは今度出す同人誌ですが。)
須賀原洋行さんも、漫画「けつちゃん」の一部エピソード数話を無料でパブーで読めるようにしています。

出版社の同意が得られれば、他の漫画家さんも同じように自分の作品の一部エピソードをパブーで無料で読めるようにするなどして作品の知名度とコミックスの売り上げアップを狙ってみてはどうでしょうか。
(続きもののストーリー漫画は難しいでしょうが)

出版業界は右肩下がりで衰退していっており、コミックスの売り上げも低下していってる今だからこそ、完全に出版社にまかせきるんではなく、『自分の作品の露出度を上げれる場所』があれば作者自身が積極的にそれを利用し、少しでもコミックス売り上げ(収入)を増やそうとしてみるのが良いのではないでしょうか。

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