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05/02/2010

漫画onWEBに関する興味深いデータ

漫画onWEBに参加されてる一色登希彦さんが、4月分の売り上げデータをご自身のブログで公開されています。

「漫画onWeb」収支状況の報告と考察
http://toki55.blog10.fc2.com/blog-entry-208.html

この漫画家さんの登録作品は漫画onWEB内のランキングによく登場してたのでそこそこ売れていると思っていたのですが、一番売れてる作品でも100ビューもいってないみたいですね。
一色さんの全作品の売り上げをあわせて12000円くらいで、月額のシステム料や手数料をさっぴくと、儲けは5000円前後との事。
アナログ原稿はデジタル化の手間もかかる(スキャン、ゴミ取り、コントラスト・明るさ調整、セリフ入力)でしょうが、この儲けではその手間賃も現時点では出てなさそうです。

登録読者は6000人を越えたと以前発表がありましたが、一色さんのデータを見るに、実際に頻繁に作品を買ったりしてるのは1000人もいってないように見えますね。
今の10倍以上に登録読者を増やさないと、登録作家さんにとっては厳しい状態が続きそうです。

登録読者を増やすには、魅力的な作品がどんどん増えていかないといけないのですが、現時点での登録読者が少ないせいで儲けが少ない・あるいはマイナスになることが多ければ、作家も定着せず作品は増えない、結局登録読者も増えないということになりそうです。

現時点で参加されてる作家さんは、儲けを少しでも増やすために、「できるだけ多くの作品をアップロードする」(数が多ければ、1作あたりのビュー数が少なくても、全体の売り上げはリニアに増える)べきなのでしょうが、アナログ原稿の場合はデジタル化の手間がかかりそうですね。
コミックスタジオなどを使って元からデジタルでデータを作成してる場合は、スキャンやゴミ取りコントラスト調整、セリフ入力の手間を省略してweb用のサイズに指定してすぐに出力できるので、将来的にはデジタル化も視野に入れた場合は、アナログではなくデジタルでの作業に切り替えていった方がいいかもしれません。
(トーン貼りだけでも、デジタル化すると結構作業時間を圧縮できると思います)
まぁデジタルはデジタルで導入コストが色々発生しますが。


登録読者があまり増えない場合は、漫画onWEB側でも何らかの手を打たないといけませんね。
ipadなどへの対応も現在行ってるようです。
登録読者が増えてかつ定着するには、やはり「魅力的な作品が数多く集まる」必要があるので、debut、proプラン以外にも、「月額費用(定額)は無料で、アップロード容量は50MB(モノクロだと200ページくらい)まで。月額費用(固定)が無料のかわりに月額費用(従量)はポイント売り上げの3%ではなく20%を漫画onWEB側がいただく」というような「trialプラン」も設けた方がいいかもしれません。
この場合は固定の月額費用は無いので、proやdebutプランのように「参加したのに売り上げが少なくて儲けるどころかマイナスになった」という事はありませんので、アマチュアやプロの漫画家さんがもっと気楽に参加できると思います。
ただし1作売れるごとの儲けはdebutやproプランよりも少ないし、掲載できるページ数も単行本一冊程度までと。

このtrialプランなら「マイナスにはならない」という事で同人ダウンロードサイトみたいに誰でも気楽に参加できてしまえますが、その分ラクガキみたいな作品も数多くアップされるかもしれません。
「きちんとペン入れした作品以外は不可」みたいな縛りを設けた方がいいでしょうね。
(「きちんとペン入れした作品」=「面白い作品」というわけではありませんが、1作作るごとにそれなりの手間が必要となると、勢いだけで書いたようなラクガキ漫画も減らせるでしょう)

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