漫画onWEBでの作品購読について
佐藤秀峰さんが運営されておられるオンラインコミック配信サイト「漫画onWEB」ですが、足しげく通って色々な有料作品を購読してたりします。
読者視点からすると、だいたいどういう時に「カートに入れる(作品を購読する)」ボタンをつい押してしまうのかが、だいたいわかってきたような気がします。
以下に列挙しますので、すでに漫画onWEBで作品を配信されてる方、これから配信予定の方には参考にしていただけたら幸いです。
1.作風が気に入った作者の方の新作はわりとすぐ購読しやすい
絵および作風が気に入った作者さんの作品は、勢いで購読しやすいですね。
2.好印象の作者さんの作品は、やはりつい購読してしまう
作風だけでなく、作者さんの印象の良し悪しも(私だけかもしれませんが)作品の購読につながったりします。
ページ数のわりに値段が安いとか、閲覧期間がかなり長いとか、立ち読みページが多めとか、そういう点で「あぁ、この人は読者の事を考えてサービスしてるんだなぁ」という作者さんはやっぱり印象が良くなって、そういう作者さんはつい応援したくなりますね。
個別の名前を挙げるのはどうかと思うのですが、一色登希彦さんの作品は値段が安いわりに閲覧期間が一年と太っ腹な設定にしてることもあって、「この人読者サービスがえらいいいなぁ・・・」という感じでついあれこれ買ってしまったり。
3.先ほどの2とややかぶるのですが、閲覧期間が長めだとお得感があって「カートに入れる」ボタンを押しやすくなります。
現在は無料期間中の制約上か作品の閲覧期間を「一ヶ月」にしてる方がほとんどなのですが、同じ値段でも一ヶ月より三ヶ月や半年とかの方がやはりお得感があります。
作者さんからすれば、リピートを考えるなら長めの閲覧期間に設定するのは一見マイナスのように見えますが、一度購読した作品の閲覧期間が切れてからまた閲覧のために購読するというのは、読者からすれば「よっぽどの事がない限りはなさそう・・・」というのが正直なところ。
逆に短めの閲覧期間は「お得感がない。サービスが悪い」という感じに映ってます。
まぁ「閲覧期間は長いけど値段もそれなりにする」では意味がないですが。
4.「続きもの」はわんこそばのようにどんどん購読してしまう
佐藤秀峰さんの作品は話が続いているのが多いですが、こういう「ストーリーが続いてるもの」は、一度作品が性に合えば読み出すと止まらなくなって、つい次の話、次の話とどんどん購読していってしまいます。
なんかわんこそばを食ってるようです。
現在は漫画onWEBでは続きものは少なめですが、ここで稼ごうと思ったら、短編の読みきりものをいくつもアップするより、同じキャラが登場したりストーリーが続いてるものをアップしていく方が(作品が読者に合えば)どんどん買われていくことになりそうです。
ストーリーやキャラが一度気に入れば、次の話、その次の話…といった感じで同じ人がどんどん買っていって入れ食い状態になると。
ただしわんこそばのように食うには、一話一話が安めの値段に設定されてないといけません。(一話10円や20円)
と、まぁこんな感じですかね。
逆に「カートに入れるボタン」をあまり押す気にならないケースは・・・
1.ページ数のわりに値段がなんか高め
作者としては安めの価格設定にはしたくないのでしょうが、読者としては「このページ数でこの価格は・・・」ってのは購読を遠慮してしまいます。
2.立ち読みページが0だったり少なかったり
連作ものでも各話立ち読みページを0にするんではなく、各話冒頭の3,4ページは見せた方がよろしいかと。
20ページの作品なら7,8ページくらいまで見せるとか、そういう風にした方が魚(お客さん)がエサに食いつきやすいかもしれません。
といった感じですかね。
ストーリーで読者をひきつけるには、ある程度の尺が必要です。
どちらかというとこの漫画onWEBではキャラで読者をひきつけて、作品を気に入ってもらう方がいいかもしれません。
電撃プレイステーションというゲーム雑誌では、四コマ漫画の付録が毎号のようについてるのですが、その掲載作品の中には気に入って毎回読み続けている作品がいくつかあります。
あれと同じような感じで、キャラでひきつける四コマ(1ページ2話)あるいは1ページ1話(コマ割自由)漫画を、毎回10ページずつくらい三、四週間に一度のペースで配信していくというのはどうでしょうかね。
(10ページくらいで10円という価格設定にして、閲覧期間を半年や一年とする)
続きものの場合は、「過去のエピソードを読み返した方がよりキャラに愛着がわく」というのがありますので、閲覧期間はできるだけ長めに設定した方が、結果的にはより多くの読者をひきつけることになりそうです。
前にも書きましたが、漫画onWEBでは数人で一アカウントを取得して漫画を配信することも可能なようですので、そうすれば一人あたりの月額使用料は2000円や1000円といった感じに安くできます。
四コマ漫画、あるいは1ページ漫画といった感じで、キャラで読者をひきつける漫画を続きもの形式で発表していけば、読者をうまくつかんでそこそこ稼ぐ事ができるのではないでしょうか。