« December 2009 | Main | April 2010 »

02/27/2010

D端子接続よりS端子接続の方が綺麗に映る場合もあるようです

ハイビジョンブラウン管からハイビジョン液晶テレビに買い換えたら、PS2のゲームのドットがやけにくっきりと表示されるようになって3Dゲームとかが画質がだいぶ劣化したと以前書きましたが、どうもD端子ではなくS端子ケーブルでPS2を接続すると滑らかになって画質がかなりマシになるみたいです。

同じ480i(インターレース)出力のゲームでもS端子接続だと若干ぼやけ、D端子接続だとくっきりするのですが、S端子接続のそのぼやけが良い方向に作用しているようです。
D端子接続でテレビ側のシャープネス設定を落として後からぼやけさせると「ジャギジャギの絵に無理やりスムージングをかけてギザギザが滲んだような絵」になってしまいますが、S端子接続のように入力段階で多少ぼけていた場合は滑らかにテレビがアプコンしてくれると。

PS2やそれ以前のSDゲームをプレイする場合は、ドットをくっきりと表示したい2DゲームはD端子ケーブルで接続し、3DゲームはS端子ケーブルで接続する…といった風に使いわけるのが良いかもしれません。

| | Comments (0)

02/19/2010

アクオスDS6の画質評価

シャープの液晶テレビアクオスDS6が本日届いたので、今更ですがちょっとしたレビューを。
前の機種はハイビジョンブラウン管(地上デジタルチューナー非搭載)でした。

<画質について>
コントラストも高く、部屋の照明をつけてる時は黒浮きもあまり目立たず発色はかなり良いと思います。
映画ソフトを数本飛ばし見しましたが、暗めのシーンの表現力もなかなか良い感じ。
斜めから見た時も色変化が大きくないので、結構な角度から見てもそこそこ見れます。

フルハイビジョン(1080P)の番組やゲーム・映像ソフトについては、動きの激しくないシーンは前のハイビジョンブラウン管よりシャープに表示されるようになって綺麗になったと思います。
ブラウン管と違ってフォーカスぼけが無くなった上、ハイビジョンブラウン管ではドットとドットの間に隙間みたいなのが見えたのが、ハイビジョン液晶テレビでは隙間がほとんどなくなって映像がよりクリアに表示されるようになりました。
逆にそのせいで輪郭部や色差が大きい部分のジャギーもハイビジョンブラウン管時代よりも目立つようになりましたが…。

静止画や動きの激しくないシーンはクリアで綺麗になったのですが、動きの激しいシーンはやっぱり液晶だと残像によるぼけが発生してハイビジョンブラウン管時代よりぼけた感じになったと思います。
動画をよりクリアに表示する設定にしても多少改善される程度で、ぼけはやはり目立ちますね。

720Pのゲームなどもだいたい似たような傾向です。
720Pは引き伸ばされるので多少ぼけますが、字幕とかは以前のハイビジョンブラウン管時代よりクリアになって視認性が良くなりました。

SDソースの番組・ゲーム(PS2)などは、ソースによって変わります。
実写系の映像はぼけがひどくなりました。
静止画の時点でぼけが悪化しており、動きの激しいシーンではさらにぼけます。
1080P化する際のアルゴリズムが前のハイビジョンブラウン管に搭載していたやつより劣っているように思います。
レコーダーで録画した番組のうちDVD-Rにダビングしたものや、セルのDVD映像ソフトの場合はテレビ側で1080P化するよりもPS3などの優秀なアプコン機能を搭載したプレーヤーで1080P化して表示した方がはるかに綺麗ですね。
PS3で「2X」モードにして表示して観ましたが、これだとぼけも少なめでそこそこの画質で見れるので、これからはDVD-RやDVDビデオはPS3で見る事になりそうです。
でもレコーダーでは主にDVD-RAMで録画しちゃってる(しかも昔はカートリッジ式のDVD-RAMに録画してた)のでDVD-RAMの読めないPS3では再生できず、大半のSDソースは今までと違って眠い画像で見る事になりそうです。
(レコーダーにも1080P化する機能がついているものの、こっちのスケーラーの性能もTVに搭載されているのと同じ程度で眠たい絵になります。)

アニメは色の強弱がはっきりしてるおかげかSDソースのでもまだなんとか許容範囲内ですが、実写系の番組は上記のような感じで画質は前のハイビジョンブラウン管でアプコン表示していた時より大きく劣化してますね。
SDソースの画質はかなり劣化して表示されるようになったので、ハイビジョン放送をそのままの画質でディスクにダビングできるBDレコーダーが欲しくなってしまいました。

テレビのチューナーで地上アナログ放送を見たのですが、ハイビジョンブラウン管でアナログ放送を見ていた時よりも滲んだぼけた映像になっていて細部の表現力が落ちてます。
まぁ前の機種はアナログ放送しか見れなかったのですが、今回からいちいちレコーダーを起動する事なくすぐにハイビジョン番組が見れるようになったので、その点ではTV放送の画質は向上してる(ただし動きが激しくないシーンに限る)と言えるでしょう。
ただ、もうアナログ停波まで二年を切っているのに、デジタル放送ではいまだに大半のCMや番組の一部がSD放送だったりするのが気になりますね。
前の機種よりSDソースの画質がひどく悪化してるせいで余計ハイビジョン放送部分との落差が目立つようになりました。
こんな状態で本当に2011年7月にアナログ停波できるのやら?

一方同じ480iや480Pのソースでも、ゲームの画面などはやけにドットが強調されたクリアな絵になります。
搭載している映像エンジンの傾向でしょうか?
(色差がはげしくない部分はぼかして、色差がはげしい部分はより強調しているみたい?)
ドット絵のゲームは良いのですが、PS2の3Dゲームのうちアンチエイリアスのかかっていないゲームはジャギーがすごい目立ってかなり汚くなってしまいます。
アドベンチャーゲームなども絵の「ドット感」が強調されて残念な画質になりますね。
映像設定の「画質(シャープネス)」を下げてぼけさせると、滑らかになるというより眠たい絵になります。



<遅延について>
このDS6は通常の遅延が2.5フレーム、ゲームモードにすると1.5フレームらしいですが、通常の2.5フレームではゲームプレイ時に操作が重くなって操作感が結構変わります。
急な入力を要求されないアドベンチャーゲームやRPGなどならともかく、アクションゲームや格闘ゲーム・シューティングゲームなどでは個人的には遅延が1.5フレームのゲームモードでないとプレイできたもんではないと思いました。
シューティングとかだと2.5フレームの遅延では自機が泥の中にはまったかのようにずぶい操作感になります。


画質とか遅延に関するおおまかな感想はこんなもんです。
SDソースの画質劣化(ぼけ)が特に残念ですね。
ただ、将来的には超解像チップを搭載したBDレコーダーを買う事になるので、DVD-RAMに録画した番組はそっちで見れば今よりましな画質で見れる事になりそうです。
DVD-Rに録画した番組やDVDビデオはPS3で高画質にアプコンして再生できるのでこっちは大丈夫です。
前のハイビジョンブラウン管だとアナログ放送を録画したものでもまだ見れた画質になっていたのでBDレコーダーの購入を先送りしていましたが、このDS6だとSDソースがかなり汚くなってしまうので、BDレコーダーがやっぱり欲しくなってしまいました。
東芝が早くまともなBDレコーダーを投入してくれたらいいのですが。
もうプレイリスト編集はあきらめて松下機を買ってしまうのもありでしょうけど。

PS2のゲームはぼけるというより「ジャギーがより強調された」という感じになっていたのが意外でかつ残念でした。
ゲームの場合は映像ソフトみたいに「超解像チップを搭載したプレーヤーを買い足せばいい」というわけではないので、この点についてはもうあきらめるしかなさそうです。
ゲームプレイ時の操作感についても、入力の激しいゲームでは遅延が2.5フレームくらいでも結構目立つので、ゲーム用途でテレビや液晶ディスプレイを購入する人はできるだけ遅延の少ないモードを搭載したのを購入した方が良いと思います。

| | Comments (0)

02/16/2010

結局アクオスDS6を購入

長年使ってきたハイビジョンブラウン管が故障し、液晶テレビを買うかPC用の液晶ディスプレイを買うか悩みましたが、結局シャープの液晶テレビ アクオスDS6の32型を購入する事にしました。

候補に挙がった液晶テレビ・ディスプレイそれぞれの利点、欠点をまとめるとこんな感じです。

三菱液晶ディスプレイ RDT231WM-X
・値段が安い  47000円くらい
・遅延は1フレーム以下
・標準でメーカーの保証が三年ついてくる
・D端子はあるが(変換ケーブルで接続)、S端子・コンポジット入力が無い
・超解像はあるが2倍ズームはないのでSDソース(PS2・録画した番組)は汚く映るかも
・D端子接続してもPS2のゲームなどでインターレースでしか出力できないゲームはちらつく場合があるらしい。


三菱液晶ディスプレイ MDT243WGII
・値段は75000円くらい
・メーカー標準の保証が三年
・画面サイズは24インチ
・S端子・コンポジット入力端子がある
・超解像と2倍ズーム(整数倍拡大)があるのでSDソースもそこそこ綺麗に写る?
・ただしスルーモードにすると遅延が少なくなるが、強制的に「フル」表示になるため、2倍ズームやドットバイドット表示が無理。1080pのゲームも縦長になる。
(スルーモードにしなくてもゲームによっては遅延が気にならないという話も)
・PinPで二画面表示が可能
・残像はWM-Xよりは多少マシ(ただしMPエンジンIIの評判はいまいち)
・HDMIケーブルが標準でついてくる

シャープ液晶テレビ AQUOS DS6 32型
・9万円くらいで購入でき、エコポイント分を引くと8万弱になる(5年の延長保証オプションをつけても8万5000円くらい)
・S端子・コンポジット端子はじめ端子類が豊富(HDMIx3、D端子x2)
・32インチと画面がそこそこでかい(その分場所も取る)
・遅延は少なめ(標準で2.5フレーム、ゲームモードだと1.5フレームくらい)
・超解像はないので画質はあまり期待できないかも(SDソースの画質は眠くなるおそれが)
・地上アナログ・デジタルチューナーが搭載。
・二画面表示できない。
・14kgとそこそこ重い


この三機種でかなり逡巡したのですが、結局「テレビの代わりはテレビにした方が良い」という事でアクオスDS6にしました。
液晶ディスプレイを買ってしまうと、今使ってるPC用の液晶ディスプレイが壊れてもいないのにお役御免となってしまうのも勿体無い気がして。
(この液晶ディスプレイが壊れたら、MW-Xやその後継機を買うかもしれません。)

DS6は液晶テレビとしては遅延が少なくゲームをプレイするのに良さそうですが、SDソースの画質にはあまり期待できそうにないのが唯一の気がかりな点ですかね。
この機種が出たのが去年の6月らしいので、今年の6月には超解像チップを搭載したアクオスDS7とか発表されそうですがね。
待てる人ならそれまで待つのも良いかもしれません。
自分の場合はテレビが無い状態で数ヶ月過ごすのはきつそうなので、結局DS6を今購入してしまいました。
(現在は急場しのぎとしてコンポジットおよびD端子入力があるPC用の液晶ディスプレイにレコーダーをつないでいますが、これで録画したスカパーのSDの番組とか見ると結構きついものが…)

値段的には32型を買うより40型を買った方が(エコポイント分をひくと)安くなってしまうというおかしな事になってますが、40型は場所を取りすぎるし重いので、自室用としては32型を選ぶ事にしました。

| | Comments (0)

02/12/2010

今までお世話になりました

長年使ってきたハイビジョンブラウン管がとうとう寿命を迎えたようです。

「普段と比べてなんか画面がやけに明るいな?」と思ってメニューを開いて設定を見直してたら、突然電源が勝手に切れ、以後電源を入れなおすも数秒で画面が消えるという感じに。

修理するとしたら4、5万かかりそうなので、もう新しいテレビ(あるいはPCモニター)を買う事にしました。
ブラウン管ならではの動画に強い点とか好きだったんですがね。
SDソースもブラウン管ならフォーカスが甘いせいか、液晶ディスプレイほどは画質は劣化してなかったのも良かったです。

2002年頃に購入したので、8年弱で寿命を迎えた事になります。
8年もの間、色々なテレビ番組・映画・ゲームを映し続けてくれた事に感謝します。


次のテレビについては、奮発してシャープのアクオスDS6(応答速度がかなり速くてゲームプレイにも良いとか)を買うか、今はつなぎとして安い液晶モニターを購入して3Dテレビが普及しだした頃にテレビを買うか悩んでいます。

候補に挙がっているのは
<テレビ>
シャープ アクオスDS6 32インチ(9~10万円)
<液晶ディスプレイ>
三菱 RDT231WM-X(4万半~5万円)
三菱 VISEO MDT243WG II(8万~9万円)

で、IPS液晶で視野角が広いRDT231WM-Xに今かなり傾いていますが、この機種はS端子やAV端子がないので、古いゲーム機とかがつなげられないのがネックですかね。
(でもDVDレコーダーを経由してD端子でつないでプレイするというのもありかも。この場合は操作の遅延とかどうなるんでしょ?)

| | Comments (0)

02/01/2010

著作者確認をきちんとしておかないと第三者が他人の漫画で金儲けできてしまう事に…

アマゾンやアップルなどの頑張りで、海外では電子書籍市場が急激に立ち上がってきたようです。
日本も数年遅れるものの、やがて電子書籍市場がそこそこの市場を確立することになりそうです。

音楽配信のitunesもそうなのですが、アマゾンやアップルの電子書籍販売では「アマチュアでも作品を登録して販売できる」という利点があります。
通常の書籍の販売は、出版社が介して印刷・製造を行うのですが、アマゾンやアップルの電子書籍販売ではまったくの素人でも作品を登録・販売できてしまうと。

これは個人的には面白い試みだとは思うのですが、「身元が確かでない人でも作品を配信できてしまう」という困った一面も持っています。
「登録者(販売者)は、その著作物の作者(あるいは関係者)か?」を作品登録の際に販売サイト運営者側(アマゾンやアップルなど)がきちんと確認しないと、著作者とはぜんぜん関係ない第三者が他人の作品で金儲けをしてしまう事態を引き起こしかねません。

実際に、国内では素人が電子書籍を登録・販売できる「でじたる書房」というサイトがありますが、そこでは過去にとある人が他人の著作物を丸ぱくりして販売し、金を儲けようとした事がありました。

参考:電子書籍の珍しい盗作問題


この時は犯人の身元をすぐに特定できたのと、サイト運営側がきちんと対応したため、犯人が逃げる前に対応できたのですが、この例のように発覚してから犯人を特定できる前に金だけ持って逃げられる(口座も使い捨てのものだった)なんて事も場合によっては起こりかねません。

タイムリーな事なのですが、電子書籍販売だけでなく音楽配信でも同様の盗作(他人の作品で金儲け)が発覚したようです。

perfumeの曲がitunesに違法アップロードされて第三者の金稼ぎに利用される


というニュースが本日ありました。
perfumeがitunesで配信してない曲を、第三者が勝手に登録・販売して、他人の著作物で金儲けしていたというニュースです。
作品登録者は徳間ジャパンのフリをして販売して収益を上げていたと。
犯人を特定して稼いだ金を返金してもらえたらいいですが、果たして……。


販売サイトに作品を登録する際には「他人の著作権を侵害しないように」みたいな注意書きはもちろん明示されているのでしょうが、最初から「他人の著作物で儲けたれ」と思ってる奴らにはあまり意味はないでしょう。
発覚した際にすぐに逃亡できるように各種手を尽くしており、販売サイトがすでに振り込んだ金だけ持って逃げられたりも。

また、発覚を遅らせるために「作品名や作者名を変えて登録する」という事をやってくるものも中にはあるかもしれません。
例えばマイナーな漫画作品をスキャンして、ふきだし内容を現地の言葉に勝手に翻訳し、実際のページ内のタイトルや作者名はそのままなのに登録の際の「タイトル」と「作者名」だけを変えたものを売るという輩も出てくるかもしれません。
そういう風に配信されたら、作者や出版社が「丸ぱくりされて販売されてないか」を作者名や作品タイトル(その現地の言葉に訳したのも含めて)で検索して調べてもヒットしない、気づかないまま長期にわたって被害を受けることにもなりかねません。
(もちろん元の作品名・作者名のままで配信した方が知名度があって売れ行きは良いでしょうが)

そもそも各国の販売サイトで「自分の作品が丸ぱくりされて第三者の金儲けに利用されてないか?」を作者や出版社がこまめにチェック(しかも各国ごとに)するなんて、労力かかりすぎです。
この点については、やはり販売サイトが責任を持って作品登録時にきちんと「登録者本人(あるいは関係者)の著作物か?」を確認するようにした方が良いでしょう。
そういう部分がきちんとしてないと、アメリカなどでは著作者から裁判を起こされて、見せしめ的に多額の賠償金を販売サイト運営会社が支払うという事にもなりかねないと思います。

| | Comments (0)

« December 2009 | Main | April 2010 »