東京都で感染が確認された奈良の20代の大学院生が、まわりの迷惑も考えず公共交通機関を利用して東京から奈良の自宅へと帰ろうとしたのですが、奈良県の職員が途中の京都で本人を捕らえ、橿原市の病院へ入院させた事で話題になってますね。
普段の奈良の対応を知らない人からすれば、「奈良はなんてまともな対応をしてるんだ。素晴らしい。それに比べて東京は…」と思ったかもしれません。
asahi.comより
http://www.asahi.com/special/09015/OSK200906200185.html
東京都内で19日に新型インフルエンザ陽性と判明した奈良県在住の男性が都の指示を受け、「自宅療養」のため、新幹線の普通指定席で東京から京都まで戻っていたことがわかった。都から連絡を受けた県は「周囲に感染する恐れがある」とあわてて夜に幹部が車で京都駅まで迎えに行く騒ぎに。こうしたケースを想定した国の指針はなく、自治体間で“温度差”が際立つ対応になった。
県によると、男性は同県桜井市在住の20代の大学院生。11日からハワイに滞在し、16日に帰国。17日から東京に行き、18日に熱感を覚えた。19日朝に病院で受診した際は38.1度あり、遺伝子検査を受け、午後3~4時ごろに陽性の診断を受けた。
男性は「1週間程度の入院か、自宅待機か」と尋ねられ、「帰宅する」と回答。マスクをして午後5時ごろ、同行の家族1人とともに新幹線の普通車指定席に乗り、京都に向かった。その後、東京都港区の保健所から連絡を受けた県はあわてて男性の携帯電話に連絡。車掌に頼んで2メートル以内に人がいないグリーン車両などに移るよう要請したが、やりとりしているうちに新幹線は京都に到着した。
男性は電車で奈良に戻る予定だったが、県は「妊婦や子どもが乗っているかもしれないから」と駅で待つように説得。男性は、迎えに来た車で同県橿原市の病院に運ばれ、午後11時に入院。容体は落ち着いているという。
都感染症対策課によると、都では6月10日ごろから、患者に「入院か自宅待機か」を選択させており、帰宅を選んだ場合、電車、バスなどの公共交通機関を利用しているという。「マスクをし、周囲に人が少ない席で帰宅したと聞いている。都外で感染し、公共交通機関で都内に帰ってくる例もいくつかある」
一方、自ら迎えに行った奈良県の武末文男・健康安全局長は「陽性の診断直後に、他に多くの乗客がいる公共交通機関で患者を帰らせる措置は、感染症への対応としてもどうか。せめて2、3日でも、症状が落ち着くまで治療をまずしてほしかった」と話した。(吉岡一)
「海外へ行ってないものは発熱外来ではなく一般の病院で診察してもらってください」という対応をしたり「1000人以上の疑い者がいた時にたった11人くらいしか検査せず、その11人が陰性だった事をもって1000人全員新型インフルエンザ感染者ではない」という発表をして県内での感染拡大を助長してきた奈良が、「妊婦や子どもが乗っているかもしれないから(妊婦や子供に感染させると大変)」だとか「他に多くの乗客がいる公共交通機関で患者を帰らせる措置は、感染症への対応としてもどうか」みたいな事を言ってるのはちゃんちゃらおかしいです。
「お前が言うな。」みたいな。
「海外に行ってない」というだけで発熱外来への受け入れを拒否して一般病院へ行かせていたのは「感染症の対応としてもどうか」と思うのですが?
少しだけまともな対応をして取り上げられていますが、奈良の対応をずっと見続けてきた人にとっては違和感ありまくりでしょうね。