« April 2009 | Main | June 2009 »

05/17/2009

別のウイルスも大流行してるようです。

現実世界では新型インフルエンザ感染者続出で騒動になっていますが、ネットワークの方でも「GENO」というコンピューターウイルスの感染者がどんどん増えていっており騒動となっているようです。

感染の仕方・感染後の挙動の悪質さから、全ての人がこのコンピューターウイルスに対してきちんと対策をしないといけないみたいです。

アンチウイルスソフトでは現在まともに検出できない(できてもまた亜種がでて検出されなくなる)ので、「アンチウイルスソフトを導入してても知らないうちに感染してしまう」という面倒な事になっています。

感染のさせ方は、「ウイルスに感染するスクリプトが仕込まれたサイト」を閲覧しただけで感染するといった感じになっています。
その「ウイルスに感染するようなスクリプトが仕込まれたサイト」ですが、一般のユーザーのサイトが以下のような手順を踏んでどんどん改変されていっており、すごい勢いで増加していってるようです。

・ウイルスに感染するスクリプトが仕込まれたサイトを閲覧したユーザーのPCが知らないうちに感染。(アンチウイルスソフトは検出できず防御不可)

・感染したユーザーが自分のサイトを持っており、サイトの更新を行うとFTPパスワードが盗まれる

・盗んだFTPパスワードを使ってユーザーのサイトにアクセスし、ウイルスに感染させるスクリプトを仕込む(プログラムで自動的にこの処理が行われているらしい。

このような感じでウイルスに感染してしまったユーザーのサイトを「ウイルス感染の場」に変えていってどんどん被害を拡大させていってます。
(小林製薬の一部ページも管理者がこのウイルスに感染したせいで改変されてスクリプトを仕込まれたみたい。)

ウイルスに感染すると各種パスワード類やデータを外部に流出させる可能性もあるとの事ですので、ご自身のPCが感染してないかの確認と、してない場合は今のうちに感染しないよう対策をきちんと取るようにした方がいいでしょう。
詳しくはまとめサイトなどを見てください。
(掲示板では愉快犯が悪質なスクリプトを仕込んでるサイトへのリンクを貼ってたりするので、くれぐれもそういうのにひっかからないように。)

感染してた場合は
・OSのクリーンインストール
・OSのクリーンインストール後に各種パスワード類を全部変更
・サイトが改変されているので、サイトのソースを見ていって不審なスクリプトを全部削除する
(仕事でwebページ製作をやってる人はそっちも改変されてるかも・・・。)

とやる事が多くて死にそうですね。 

| | Comments (0)

05/16/2009

学校側もきちんと対応してないのではないでしょうか?

神戸の高校生の新型インフルエンザ感染が確認されましたね。
ここ最近海外に渡航した事は無いとの事ですので、国内で二次感染したようです。
11日頃に発症という事は、GWに海外に行ってウイルスを国内に持ち帰った人から6~8日頃にうつされたんではないでしょうかね。(時期的にちょうどぴったり。)
海外から帰った人は安易に出歩かず、数日間きちんと外出を自粛してもらいたかったですね。(もう遅いですが…。)

感染したうちの一人である男子高校生は『被害者』だとは思うのですが、学校側の対応がきちんとできていなかったため『加害者』にもなってしまったようです。

ニュースによると、この男子高校生は体調が悪いのに気づきながら11日に登校し保健室で診てもらってから早退したとの事。
おまけに次の日も登校して、これまた早退して病院で診てもらったとの事です。

本来なら学校側は『学校保健安全法』に従って生徒および教職員には「インフルエンザのような症状がある場合は絶対登校しない事」ときちんと指導しておくべきです。
指導が全然行き届いておらず、11日はもちろんその翌日まで誤って登校させてしまうとは、学校側の怠慢だと思いますよ。
学校側は「対応はきちんとしていた」と言ってますが、全然そうは思えません。

誤って登校させてしまったせいで、通学途中で多くの他の方にすでに感染させてしまったかもしれません。

他の学校や企業・店・施設では、くれぐれもこのようなずさんな対応をしないよう気をつけるべきでしょう。
今回の件を他人事とは思わず、現在行ってる対応に「穴」が無いか各々改めて精査する必要があると思います。

今回の新型インフルエンザでは「発熱はなく咳や倦怠感のみが出る」というケースも多くアメリカで報告されているため、出社や登校前に自宅での検温はもちろん、平熱でも咳や体のだるさがないかきちんと自己診断させた上、怪しい場合は絶対出社・登校はせず保健所へ連絡を入れさせるようきちんと全員に指導するべきでしょう。

| | Comments (0)

05/15/2009

岸和田博士の科学的愛情

岸和田博士の科学的愛情 (1) (ワイドKCアフタヌーン (148)) 岸和田博士の科学的愛情 (2) (ワイドKCアフタヌーン (175)) 岸和田博士の科学的愛情 (4) (ワイドKCアフタヌーン (226)) 岸和田博士の科学的愛情 12 (12) (ワイドKCアフタヌーン)

アフタヌーンで連載されていたトニーたけざきさんの「岸和田博士の科学的愛情」のコミックスを最近ちびちびと読み返してるところです。
当時コミックスを全巻集めたわりにはそんなにツボにはまった作品ではなかったのですが、今読み返して見ると当時とは違ってなんかやけに面白く感じてしまいます。
昔と今では感じ方が変わってしまったんですかね?

| | Comments (0)

05/13/2009

(新型)インフルエンザにかかると、とんでもない目にあいそうです

「新型インフルエンザが国内で大流行してしまうと医療施設がパンクして大変な事になるのでは?」とよく言われたりしますが、実際は状況はもっと悪いみたいです。
『大流行』どころか『初期の流行の段階(県内に数百人~数千人の患者が同時期に出た段階)』で新型インフルエンザの患者を診れる施設は手いっぱいになりそうな感じです。

全国の発熱外来の数は現時点ではこんな感じです。
http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/news/20090513ddm041040093000c.html

その数の少なさにびっくりですね。
なんと県内に一桁しか発熱外来を設置してない怠慢なところもあったりします。
『市内』じゃなくて『県内』ですよ。県内に数箇所しか受診してくれるところがないと。
(奈良は特にひどく、人口がそこそこ多いのにたった3箇所しかない。)
二桁のところも、人口や配置具合によっては「充分ではない」ところも多いのではないでしょうか。

普通のインフルエンザなら、" 今まで" は最寄の病院で診察してもらえたので、病院に行くのにさほど時間もかからず、混雑もせずそこそこの時間で診察してもらえたと思います。
大病院・中小のクリニックあわせれば県内に百~数百の施設があり、最寄の施設で簡単に診察してもらえました。
でも新型インフルエンザにおいては状況は一変します。

診察してもらえるのが「発熱外来を設けた病院のみ」となってしまうので、県内で診察してもらえるところは従来の何十分の一あるいは何百分の一と激減してしまいます。
「県内の発熱外来の数が少なすぎる」とか「発熱外来の数はそこそこあるものの、実際は最寄の発熱外来まで結構な距離がある」という人は、もし新型インフルエンザにかかると悲惨な事になりそうです。

まず「保健所に連絡した後、発熱外来を設けた病院までなんとか辿りつかないといけない」という問題が発生します。
マイカーがあって運転できる人が健在・あるいはマイカー持ちの知り合いがいるならそれで送ってもらえるものの、辿り着くまでに片道1時間~数時間かかる場合もザラになりそうです。
(密閉した空間で長時間一緒にいると同乗者が感染しやすくなるので、窓は空けておいた方がいいでしょう。でも隣で信号待ちしてた車が窓を開けてた場合とか歩行者への感染は…)
マイカーが無い・知り合いに車を持ってる人がいない場合、各種交通機関を使って行くとすると多くの人に感染させる怖れがあります。体調が悪いのに自分で歩いたりしないといけないのも辛いですね。
タクシーで送ってもらう場合も運転手へ感染させる怖れがあるし、1時間以上かかるような道をタクシーで行こうものならどれだけ金がかかるやら…。

いずれの輸送手段においても「体調がかなり悪化」してるので、移動はかなり『苦痛』というか『悲惨』なものになるでしょう。
新型インフルエンザでは「発熱」以外に「嘔吐」と「下痢」の症状も併発する可能性が高いようで、それに悩まされながら1時間~何時間もかけて移動するはめになりそうです。
発熱と吐き気・下痢に悩まされながら長時間移動……って考えただけで眩暈がしそうです。
途中途中で使用したトイレで他の人に感染を広げる怖れもあります。
重症者の場合はもっと悲惨で、肺炎を起こしていた場合は輸送中に手遅れになってしまうのではないでしょうか。
(処置できるスタッフと機材を載せてる救急車が輸送を引き受けてくれたらいいのですが、果たして平時のように救急車が来てくれるのか?もし重症者が多発してた場合は…)

で、なんとか頑張って発熱外来のある病院に辿り着いたとしましょう。
最寄の『数少ない発熱外来』に人が集まっているせいで、診察も混雑してだいぶ待たされる事になるでしょう。
重症者の場合は受け入れてもらえたらいいのですが、インフルエンザの感染対策がされた病床は各病院ともに限られているため、同時期に重症者がそこそこその発熱外来のある病院に来てた場合は、「本当に申し訳ないが当院ではすでに満床のため、別の発熱外来(あるいは感染症指定医療機関)へ行ってください……。」と言われて、次のところへまた時間をかけて輸送なんて事も起こりかねません。
重症でヒイヒイ言いながらそこに辿り着いたのに、また別の病院へ時間をかけていけ…と。
(やっかいな事に、WHOによると「従来の季節性インフルエンザに比べて今回の新型インフルエンザでは重症化する割合が高い」という嫌なニュースもあります。)

「発熱外来に行くのに時間がかかりすぎる。」「輸送手段が…」などの理由で病院に行かず自宅療養を行った場合、重症化して結局「さらに悪い状態」で時間をかけて発熱外来のある病院へ行くはめにも…。

上記は「新型インフルエンザにかかった場合」ですが、従来型のインフルエンザにかかった場合も同じように悲惨な目にあいそうです。
「新型インフルエンザと従来型インフルエンザはきちんと検査しないと区別がつかない事が多い」ため、普通の病院やクリニックではインフルエンザの症状を示した人は診察を拒否したりするんですよね。
国としては「メキシコやアメリカなどの海外に行ったかどうかを新型と従来型のどちらのインフルエンザにかかってるかの指針としなさい」と指導しているようですが、受け入れる医療側は「すでに国内で二次感染が起きてる」のも想定し、海外に行ってない人でさえ診察を拒否するところも出てきました。
(それは患者を多く抱えている病院側の対応としては至極当然だと思います。)
で、結局従来型のインフルエンザにかかった場合でも、体調が悪い状態で発熱外来がある遠くの病院まで時間をかけていかないといけないと。

さらにやっかいな事に、インフルエンザは型が異なると「同時に別々のインフルエンザにかかる」という事もたまにあるみたいです。
「従来型インフルエンザにかかっていたのに、発熱外来へ行くように言われて、なんとか発熱外来へ辿りついたら、他の患者と一緒に待ち合わせ室で待ってる間に新型のインフルエンザの方にも感染してしまい、数日後に発症してえらい目にあった…」なんて人も出てきてしまうのではないでしょうか。
(こういう事態への対処は発熱外来を設置した病院などできちんとしているのでしょうか?)
後になって笑い話で済めばいいのですが、同時に別々のインフルエンザにかかって重症化したりして、命を失うはめにもなりかねません。


「患者の移動時間の短縮」のためにも、国は「診察できる箇所」を急いで今の数倍~数十倍に増やすべきでしょう。
仮設の特別な診療所を各地に急造する事にして。
例えば大きな駐車場を借りて各地で青空診療を行う場所を設けたり、あるいは空き店舗を借りてそこで診察するとか。(診察を行う近辺は規制をして普通の人が近寄らないようにして)
最寄の病院の医師に応援を呼ぶ事になりますが、医師は感染しないよう装備・設備に特に気をつけないといけないでしょうね。
できるなら最寄の診療所の医師がフル装備して患者の自宅の庭先で往診とかも。
県によっては即席の「ドライブスルー」みたいなのを作ってそれで患者を次々と診る事ができないかどうか検討してるところがあるようです。

感染者があまりに増えすぎると、そもそもの「発熱外来のある病院でのみ対応する」というのもとりやめていかざるをえないでしょう。
(しかし、その場合は各地の病院で医療関係者や通院および入院してる患者への感染が起こって問題になってしまいそうです。)

ちなみに、アメリカはなんで感染者がすでにあれだけ出ているのに問題になってないかというと、あっちでは日本のように診察できる病院を特定せず、数多くある普通の病院で普通のインフルエンザと同じように診察させてるらしいから問題になってないようです。
(でもそれじゃ院内感染の問題が…)

青空診療や空き店舗での診察・往診などで軽症者はタミフルや解熱剤を渡して自宅で安静にしてもらうとして、問題は重症者ですね。
こちらを受けいれる事ができる施設も各地に急いで増やさない事には、重症者が多く出た場合、輸送にかかる時間や受け入れ拒否の問題などで死者も発生してしまいかねません。本来きちんと治療してれば助かった人が…です。
機材を積んだ専用の輸送車両の手配もきちんと考えた方がいいでしょう。


未だに「季節性インフルエンザよりやや高い程度の致死率だから」と安心して予防をまともにしようともしない人がいたりするのはどうかと思います。
実際に自分あるいは家族がかかった場合、どのような悲惨な目にあうか考えてみましたか?
あなたの最寄の発熱外来はすぐ近くにあるのですか?
もし近場にない場合は「発熱」「嘔吐」「下痢」の三重苦の状態で長時間移動するはめになってしまい、本当にきっついと思いますよ。


ここ数日、国が警戒の手を抜いたりしようとする報道が相次いでいますが、診察できる発熱外来の数が少ない現時点で警戒を弛めるというのはどうでしょう?


ちなみに京大でも新型インフルエンザを甘く見ているようで、警戒レベルを勝手に下げてしまったようです。
http://mitsuhiro.exblog.jp/11521669/

海外で感染した講師あるいは学生が帰国し、「まだ発症してないから」と自由に歩きまわって多くの講師・学生と接触した場合、京大構内・および周辺で新型インフルエンザが流行したりしないか心配です。
(アメリカの高校では「7人の生徒から1000人に感染が拡大したのでは?」という話もありましたよね。)

「発症してなければ出歩いても大丈夫」というわけではなく、インフルエンザの場合発症数日前から他人に感染させてしまえます。
現行の「発生国又疑いのある国から帰国した場合:7日間の自宅待機(教職員は就業禁止)」を維持したままの方が良かったんではないでしょうか。

京都の県内の発熱外来は現時点ではたった10しかありません。(しかもこれは「予定を含む」だから現時点ではもっと少ない?)
感染症指定医療機関の数にも限りがあります。
京大構内およびその周辺で感染が拡大した場合、学生も講師も地域住民も迷惑をこうむる事になってしまいますが、学長が後で謝罪すれば済むのでしょうか?
地域住民はもちろん、真っ先に被害にあうのは京大に通ってる講師および学生なので、「ウイルスを持ち帰ったかもしれない講師や学生は一定期間自宅謹慎(登校禁止はもちろんできるだけ外出しない・他人と接触しない)」とするよう学校側に改めてもらった方が良いのではないでしょうか?
(国内で感染者が出だした場合は、もうそれも意味が無くなってしまうかもしれませんが。)

人が多く集まる施設や企業・学校の責任者は、感染拡大を抑えるよう必死に何重もの対策を行わないといけないと思います。
感染した人・その家族・地域住民・経済がどんな目にあうか、どうかもう少しきちんと考えていただきたいです。

| | Comments (0)

05/12/2009

M(ム○デ)対策いろいろ

ムカデは字を見るだけでも嫌なので、以後「M」と称します。

Mがそろそろ出没しだしたようです…。

Gの方はホイホイやホウサン団子系のアイテムで楽に対策ができるのですが、Mの方は自動で捕まえてくれるアイテムがないのが嫌ですね。
Mホイホイみたいなもの作れないのでしょうか?
(Mが好むニオイでひきつけて、入るとストンと落ちて這い上がれないみたいなの)

とりあえず整理整頓して床の上に散らばっていた物をだいぶ片付けました。
これでMをだいぶ捕まえやすくなったと思います。

パン屋さんなどで使われているトングはMを捕まえるのにかなり便利ですよ。
箸だと落とす場合がありますが、トングだとがっちり捕まえて逃がしません。
(トングもゆるいのだとダメですが。)
柄の長いトングだと大きいMでも安心です。

家のまわりに粉状のM用の忌避&殺虫剤をまこうと思ったのですが、最近庭に野良猫がエサもやってないのに毎日のように訪問するようになってしまい、誤って忌避&殺虫剤を食べて死んだりすると後味がすごい悪いので、粉状の忌避&殺虫剤ではなく「竹酢液」という液をまいてみようと思います。
(竹酢液はムカデはもちろん野良猫も近寄らなくなるらしい)
でもこれもよく調べると、発癌性のあるホルムアルデヒドをかなり含んでいるようで、揮発して家族の健康を損なわないか心配ですね。
「竹酢液」とか「木酢液」を販売してるところは、「自然の製法で作った液なので人体に無害」とうたってるところもありますが、実際は人体に有害な物質を含んでいるらしいです。

寝てる時にMに噛まれるのはかなり嫌ですね。
現在パイプベッドを使ってますが、これならMが這い上がってこれないのでかなり良いですよ。
(支柱が丸型のだと特に)
床の上にじかに布団を敷く人や、ムカデが簡単に登ってこれる木の支柱のベッドを使ってる人は寝てる間にムカデに噛まれたりしそうですね。
ただ、パイプベッドの場合も、天井からのダイブは回避できそうにないですが。

本当かどうかわかりませんが、「ムカデは檜(ひのき)のにおいが大嫌い」という話もあるので、檜のニオイがするアロマや「シュシュット!消臭&除菌ひのきの香り」みたいなのをティッシュなどに染み込ませて近くに置いておくとかどうでしょう?
(本当に効果あるのかな?)

| | Comments (0)

05/09/2009

スペインかぜの時も当時は当時なりに対策を国民に促していたようです。でも大流行しました

残念ながら国内初の感染者が出てしまいましたね。
空港で見つかったために感染者とその周囲の人は隔離されたのですが、同じ機内の乗客の大半が隔離されず国内に散らばったこと、またこれとは別にGWに海外から帰ってきた他の人の中にもウイルスに感染してて検疫を通りぬけた人も多くいる事でしょう。
各県で新たな感染者が確認される日もそう遠くはないと思います。
今の段階から「マスクの着用」と「手洗い」、その他の対策をきちんと実践するよう心がけましょう。


労働科学研究所さんでスペインかぜが大流行した当時の様子が紹介されています。
http://www.isl.or.jp/service/maintenance/influenza-jp1918.html

特に興味深いのが、当時の対応状況について。
日本においては全人口の1/3~1/2が罹患したスペイン風邪ですが、当時は当時なりに国民にきちんと対策を取るよう必死に促していたようです。
「ろくに対策を取らなかったから大流行した」というわけではありません。
「恐るべし「ハヤリカゼ」のバイキン!」「マスクをかけねば命知らず!」の政府ポスターを作って、マスクの着用や手洗いの励行を国民に促していたと。
でも結局それでも大半の国民が感染してしまったんですよね。

それだけ「免疫のない新型のインフルエンザウイルスは簡単に感染してしまう(=感染が拡大してしまう)」という事の表れなのでしょう。

「マスク着用」や「頻繁な手洗い」、「空気のこもる場所や人混みの多い場所へはできるだけ行かない」は"した方が良い"ではなく"して当然"の事だと思います。
普通の季節性インフルエンザなら新型ほどには感染しにくいので「した方が良い」程度で済むでしょうが、免疫がなくて感染しやすい新型インフルエンザにおいては「して当然」だという事を心に深く刻みこんでおいてください。

空気がこもる場所では特に感染しやすいので、バスや電車では窓を開けて運行するのは必須だと思います。
交通機関各社は「空気がこもらないよう」な対策をきちんと取るべきでしょう。(特急や新幹線は窓あけは無理っぽいですが)
窓を開けた場合は、乗客が窓から貴重品などを落とさないよう注意するようにアナウンスで定期的に呼びかけてください。(電車がすれ違う時に突風が車内に起きるおそれあり)

<個人がやるべき事>
・頻繁に手洗いをする。(特に調理前、食事前、歯みがき前は忘れず行う)
・手洗いを頻繁にしてても、手づかみで物を食べるのをやめる。(お菓子も)
・自宅では湿度を適切に保つ。換気もきちんと行う。
・外出時はマスクをかける。
・他人とは距離を取る。
・空気がこもる場所へはできるだけ行かない。
・混んでる場所へはできるだけ行かない。
・もし自分あるいは家族がかかった場合はきちんと保健所へ連絡する。病院にいきなり行かない・行かせない。
・国内の感染者をできるだけ減らすために、家族や知人へ予防を呼びかける。

<人が多く集まる会社や店・施設(老人福祉施設含む)でやるべき事>
・社員には出社前に自宅で熱を計らせ、喉やその他の状態を自己診断させてから異常がない場合のみ出社させる。(全従業員に課す事。虚偽の報告をしないよう罰則を設ける)
・家族に感染者が出た社員はしばらく自宅謹慎させて発症しないかどうか確認する。
・始業前、昼休み、午後など定期的に全社員の熱を計ったり体の状態を見て異常がある者がいないかどうかしっかりチェックする。
・職場の湿度を適切に保つ。換気も頻繁に行う。
・机などを移動し、社員同士の距離があくようにする。
・接近して話さない。(距離をとって会話あるいは社内メールや内線・携帯などでの連絡を主とする)
・よそからの不要な訪問は断る。
・外回りの回数をできるだけ減らさせる。
・社屋や施設に入る人(別の会社の社員や客)の体調チェックを行う。(異常者は入社を断る)
・人に多く接触する人(宅配便の配達人、タクシーの運転手、接客を行う従業員)などはマスクの着用は必須にする。
・飲食店においては席同士を離す。相席させない。
・店などは「新型インフルエンザ対策の一環として、咳やくしゃみ・鼻すすりを繰り返すお客様には、申し訳ありませんが入店をご遠慮させていただいております。」などの貼り紙をあちこちにして、店内に疑わしい人がいたら申し訳ないが退出してもらう。

<警察が行うべき事>
・マスクを着用した人が多く出歩くので、そのどさくさに紛れて強盗やその他の犯罪をする者がいないよう、頻繁な見回りを行う。地域町内会へ警備の強化を指示する。


この他にも「感染のリスクを低下させる対策」があったら、積極的に取り入れてどんどんやっていくべきでしょう。

ワクチンが量産されるまでは耐え忍ぶ生活が続くでしょうが、屋内で楽しめる映画(DVDやBD)やテレビ、ゲーム・漫画その他の各種娯楽や室内運動でストレスを発散しながら苦境を乗り越えましょう。


秋冬の大流行や、別の新型インフルエンザ(「鳥インフルエンザがエジプトでヒト・ヒト感染を起こしているのでは?」という嫌なニュースも出てきています…)の流行に備え、政府や地方自治体などの行政は、今回の騒動で顕在化した各種問題点の洗い出しと改善を急いでいただきたいですね。

| | Comments (0)

05/01/2009

検疫法に違反した場合は、6ヶ月以下の懲役あるいは50万円以下の罰金だそうです

新型インフルエンザに対して国は検疫を強化しており、外国から帰国あるいは入国した人には10日間の外出の自粛と、本人および家族の健康状態の報告を義務づけているようです。
感染拡大を防ぐために「検疫法」が設けられていますが、違反の場合は当然罰則があり、「違反した者には6ヶ月以下の懲役あるいは50万円以下の罰金」だそうです。
新型インフルエンザ発症の場合も、法律に従いいきなり病院には行かず、必ず保健所へ連絡しましょう。

個人だけでなく、企業も対応にあたるのが当然で、きちんと対策を取らずに従業員やお客様の命を危険にさらしたところは、後で社会的制裁を受けるとの事。
感染の温床になった企業やお店などは、騒動が収まった後も二度と利用されず、倒産は免れないでしょう。

東京商工会議所が、企業のために

中小企業のための新型インフルエンザ対策ガイドライン~命を守り、倒産をまぬがれるために~
http://www.tokyo-cci.or.jp/chiiki/influenza/influenza.pdf
(PDFファイル)

というのをまとめているので、勤め人の方はしっかりと目を通して、ご自身が勤めている会社やお店ではきちんと対策が講じられているか、今一度確認をしましょう。
東京商工会議所のこのマニュアルは「何が重要か」がしっかりとまとめられているため、かなり役に立つと思います。

| | Comments (0)

« April 2009 | Main | June 2009 »