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04/17/2009

FF13の発売日とかDLCとか

FF13体験版に「2009 WINTER」と表記されているので「今年出るかも?」という話になってますが、私は多分FF13は2010年3月頃に出ると思います。

PS3はまだ本体が国内では300万台越した程度で、今年末の段階ではおそらく400万台程度になりそうです。
12月にFF13を出したとしても、実売ではギリギリ200万本いくかどうかでしょう。
スクウェアエニックスとしては、少しでもPS3の販売台数が多い状況でFF13を投入したいはずで(だからといっていつまでも先延ばしできませんが…)、今年末ではなく三ヶ月程度延ばして出すのではないでしょうか。(「2009年冬」ではなくなるものの、「2009年度の冬」でもあるし)

さすがにPS3は今年の秋(10~11月)頃には値下げして、29800円~34000円くらいになって今より買いやすくなるはず。
値下げ効果とGT5を2009年年末~2010年2月あたりに出してPS3の販売台数を増やし、2010年3月頃には国内でも累計470万台くらいになっていると思います。
その状態でFF13を出せば、なんとか実売で230~250万本くらいと前作並に売れるのではないでしょうか。


FF13の開発費(ローカライズ費用含む)・宣伝費をあわせると、いくら多く考えても70億円は越さないでしょう。(実際はもっと下だと思います)
ソフトの価格を1万円としてメーカーの取り分を1本あたり5000円とすると、140万本で開発費・宣伝費は回収できる事になります。
この数字は余裕で達成できるので、「開発費の回収」という点では特に問題はないでしょう。
ただ、FFシリーズの本編はドル箱タイトルなので、「開発費を回収できた」程度で満足はできず、スクエニとしてはできるだけ金を多く稼ぐ方向にもっていきたいでしょう。


儲けを増やすにしても、「ソフトの価格を上げて単価を増やす」というのはあまり得策ではないと思います。
SFC時代はFF6が税別で11600円という価格で出ても260万本くらい売れましたが、あれは当時SFCが1200万台以上普及していたからであって、500万台にも達していないPS3でFF13を一万円越えの11000~12000円で出してしまうと、いくら店頭で多少の割引があるとは言え「ちょっと高い」という印象を与えてしまい、販売本数が国内では150万本以下で終わってしまう事になりかねません。
単価を上げても販売本数が減るので結局儲けが増えるかどうか疑わしいし、なにより販売本数が減る事は「ブランド力の低下」を示す事になってしまいます。
ドラクエ9が前評判があまりよくなく、ソフトの価格がドラクエ8の税込み9240円から税込み5980円に大幅に下がって1本あたりの儲けも減ってますが、それでも1000万本や500万本はおろか300万本を下回る数字を叩き出し、販売本数・利益双方の面で前作割れとなってしまいそうです。
「ドラクエ9でドラクエのブランド力が落ち、それに続いてFF13でFFのブランド力まで落ちた」という事になると、今後のスクエニの経営に暗雲がたちこめてしまいます。(さすがに潰れはしないでしょうが)
そのため、販売本数をいたずらに減らしてしまう「ソフトを高い価格で出す」という手は安易に取れず、FF13の価格はドラクエ8の税込み9240円からちょっとだけ高い税込み9970円とかその程度におさまるのではないでしょうか。


じゃあどこで金を儲けるかというと、やはりDLC(ダウンロードコンテンツ)で金を稼いでいくしかないと思います。

RPGはクリアすると売られてしまいやすく、そのせいで発売直後から中古ソフトが大量に出回り新品の売り上げを阻害する事になってしまいます。
その対策としてドラクエ9ではソフト発売後も無料で追加のクエストを順次配信し、すぐに中古に売られないようにしていくつもりです。
FF13でも同じように「クリア後すぐにソフトを売られない」ように、追加のサブストーリーなどを順次配信していくのが良いのではないでしょうか。
ただし、ドラクエ9と違ってFF13の場合は「有料で配信」ですが。
データ自体は(ユーザーとしては嬉しくないけど)最近増えてきた「アンロック形式」であらかじめ収録しておき、「金を払えば追加のエピソードが楽しめる」という風にすると。

本編をクリア後、「好きな人はサブストーリーが楽しめるDLCを買って各キャラの過去のエピソードや後日譚もお楽しみください。」という感じになっていれば、「より物語を楽しめる」という事でお金を出して追加エピソードをいろいろ買っていく人もいる事でしょう。
2,3のダンジョンと30分~1時間程度の物語を収録したものを一つ200~300円程度で1,2週間毎に一つずつ解禁していけば、「ソフトを中古にすぐ売られる」対策になってFF13の販売本数の増加に貢献しつつ、「ソフトを新品で買った人はもちろん中古で買った人もDLCでお金を落としてくれる」という事になりそっちでも儲けを増やしていく事ができます。(FFクラスになるとDLCでも億単位の収入があるでしょう)
RPGは特に中古での回転率が高く、そのせいで「新品で売れた数と同数か2倍以上の人が中古でプレイしている」というデータがありますが、DLCならその数多くの中古組からもお金を儲ける事ができます。
(さらに1,2年後に出るBEST版を購入したユーザーからも)

ソフトのみで全てのエピソードが楽しめるにこした事はないのですが、開発費が高騰したり、またどの機種に限らず最近ソフトがあまり売れなくなってメーカーも苦しくなってきてるので、こういう形で儲けようというのはありではないでしょうか。
本編できちんとボリュームがあるなら、仮にDLCがアンロック形式であっても文句を言う人はあまりいないと思います。
ナムコさんみたいに「本編のボリュームを意図的に減らし、追加のDLCを買う方向に仕向けている」という風でない限りは…。
(PS3はHDDを標準搭載しているので、アンロック形式ではなく「戦場のヴァルキュリア」みたいにきちんとイベントデータを新たに作成した方式のDLC配信もできますが)

PSPでDLCの配信が解禁された事もあり、FFに限らずこれからのRPGは追加のエピソードや追加のコスチューム配信でも儲けていく事になるのではないでしょうか。

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