DVDレコーダーは東芝のRDシリーズをずっと使用してきたのですが、
「トレーに入れる際にディスクの読み取り面にスリ傷がついたりしない」
「不意に落としてもカートリッジに守られているのでディスク面に傷がついたりしない」
「カートリッジ式なら机の上などに乱雑に置いておいても安心」
というメリットがあるため、多少割高ではあるもののカートリッジ式のDVD-RAMを愛用してきました。
所有してるディスクも、DVD-RやDVD-RAM(カートリッジ式ではないベアディスクタイプ)も一部あるものの、大半がカートリッジ式のDVD-RAM(両面ディスク)となっています。
そのカートリッジ式DVD-RAMですが、いつの間にやらカートリッジ状態のままで挿入できるDVDレコーダーが無くなりつつあるようです……。
ああ、なんてこった!!
松下さんからブルーレイDIGAの新型が発表されましたが、いずれの機種も「DVD-RAMはカートリッジから取り出して挿入してください。」という注意書きが…。
東芝も最新機種はRD-X7以外はもうカートリッジ式RAMはそのまま読み込めなくなったようです。
DVD-RAMを開発した松下さんがDIGAのハイエンドモデルでさえカートリッジ式DVD-RAM非対応にしたって事は、カートリッジ式RAMはもうこのまま切り捨てされる事になりそうですね…。
カートリッジ式DVD-RAMについては「カートリッジから取り出せるタイプ(ベアディスクになる)」と、「カートリッジから取り出せないタイプ」の二種類に分かれるのですが、うちにあるのは幸いいずれもカートリッジから取り出せるタイプとなってるので、DVDレコーダーが全て『カートリッジ非対応』のドライブのみとなってしまっても『致命傷』となるわけではありません。
(さすがに『カートリッジ非対応』になっても『DVD-RAM』自体に非対応になる事はないでしょうし。)
ただ、『再生する際にいちいちカートリッジから取り出さないといけなくなる』のと、記録容量が大きいという事で両面タイプばっかりを購入してきたのですが、『両面タイプはカートリッジから取り出すとどっちの面も剥き身の記録面となってるため気を使って取り扱いしないといけない』という事で色々面倒くさい事になりそうです。
できればずっとカートリッジ式DVD-RAMには対応してもらいたかったです……。
「松下と東芝のレコーダーはカートリッジ式のDVD-RAMにずっと対応し続けるだろう。(廉価な下位モデルは非対応となっても)」と思っていたら、いつの間にやらこんな事になってしまってるとは…。
うぅ…。
ところでカートリッジの話とは別に、DVD-RAM自体にもちょっと気をつけないといけないな、と最近思うようになってしまいました。
自分の場合、録画した番組にはランク付けをしておりまして、
・特にお気に入りの番組はカートリッジ式両面タイプDVD-RAMに保存 (ディスク単価は片面換算で220円くらい。国産のを使用)
・まぁまぁ大事な番組はベアディスクの片面式DVD-RAMに保存 (ディスク単価は140円くらい。国産のを使用)
・そんなに大事でもないけど一応残しておくかという番組はビデオ方式に変換してDVD-Rに保存 (ディスク単価は100円くらい。スピンドルタイプではなくスリムケース入り国産品を購入)
という風にしています。
DVD-Rより値がはるもののDVD-RAMを大事な番組の保存に多用してるのは、
・DVD-RよりDVD-RAMの方が長期保存性に優れている(記録面の方式の違いで)
というのが大きく、またディスクへ番組をダビングした後もDVD-RAMならDVD-Rよりより自由に編集作業ができるという点を考慮してです。
ただ、当初は思いもしなかったのですが、DVD-RAMに番組を記録してしまうと重大なトラブルに巻き込まれてしまう事があるようです。
「下手すると大切な番組を録画したディスクが一瞬で二度と読み取りできなくなる」というトラブルに。
どういう事かというと、DVD-RAMの場合は再生するためにディスクをドライブに挿入すると、特定の領域(管理領域)へアクセスするようになってるのですが、長期の使用で調子の悪くなったドライブに入れてしまうと、管理領域にアクセスした際に書き込まれているデータを破壊してしまう事があるようです。
知り合いが何人かこれで大事な番組を録画したディスクを台無しにされた事があり、また自分もDVDレコーダーではないものの、「PCでドライブにDVD-RAMをただ挿入しただけでディスクの管理情報の読み取りに失敗→以後そのディスクは他のドライブでも再生できずに中のデータが読み込み不能になった」…という事がありました。
(いずれも読み書き両方が可能なドライブでです。読み取り専用のドライブでこれが発生するかどうかは不明。)
ビデオ方式で録画されたDVD-Rなどでは「再生しようと思って調子の悪いドライブに入れただけでディスクが以後読み取り不能になった」という事は原理的に起きないようです。
(ディスクに傷をつけるドライブはのぞく)
DVD-RAMは「何度も読み書きできる」事を考慮して規格が作られた(PDから規格を発展させていった)のに対し、DVD-Rは焼いた後(ファイナライズした後)は基本的に読み込みのみを行う方式になってる・・・・という設計思想の違いが、このような悲惨な事故が起きる・起きないの分かれ目になっているようです。
本当に大切な番組は、DVD-RAMにだけ残すのではなく、DVD-Rにも念のためダビングしておいた方が良さそうです。
(でもこういう事ができるのはコピープロテクトがかかってない地上アナログ放送の番組だけなんですよね。コピープロテクトがかかったデジタル放送では万が一のコピーも作成できない…。番組データが吹っ飛んだら高い金出してDVDやBDを買うか、スカパーさんなどで再放送してくれるのを祈るしかないと。)