機能的に見劣りしてきたので他の3DCGソフトにも浮気してるものの、自分はshadeが無くなって欲しいとは微塵も思ってないわけです。
完全に他ソフトに乗り換えた人ならともかく、shadeをまだ利用してる人なら同じ心境ではないでしょうか。
今は機能的に見劣りしてても、頑張って機能追加していき、「使えるソフト」になって欲しいです。
でも最近のshadeを取り巻く状況を見ると、シリーズの存続自体が危ういのでは、と思ったりしてしまいます。
・機能的に他の3DCGソフトより見劣りしていき、年々その差が広がっていく。海外の廉価ソフトにさえもう搭載されてる機能が未搭載だったり・・・。
・やっと搭載された機能も実際に使ってみると中途半端な搭載で、「使い勝手が悪い」あるいは「使い物にならない」という感じ。
・ソフトのバグがひどい。
・ソフト発売直後にアップデータが出たものの、その後三ヶ月間アップデータは出ておらず、大半のバグが残ったまま。
・いきなり追加ライセンスを半額で販売するセールを開始してしまった。
・2バージョンしばりを採用してしまったため、shade11にアップデートするのはshade9と10ユーザーのみ。
(shade10ユーザーは、よっぽどめぼしい機能が追加されない限りはアップデートは12まで見送りそう。実質11にアップデートするのはshade9ユーザーの一部のみでしょう。あとは11での新規組がどれくらいいるか・・・。11がまともに売れないと12は・・・。)
メーカーは現在販促活動に力を入れてるようですが、バグを放置したままで販促を頑張っても、すでに購入したユーザーからの多数の苦情を見て購入を見送る人は多いのではないでしょうか。
ソフトウェア開発にはバグがつきものなため、「完全にバグを取り払った状態で発売する」というのは無理にしても、ちょっと触っただけですぐ気づきそうなバグが普通に残った状態で発売されたりしてるのを見ると、「shade開発者達はまともにデバッグすらしてないのでは?」と不安になったりします。
販促活動ももちろん大事なのですが、一刻も早いバグの解消をお願いしたいです。
現状shadeは大変苦しい状態になってしまってますが、shadeを活性化させるために以下のような方策を講じてはどうかと思うのです。
<賞金つきコンテストの定期的な開催>
公式サイトで静止画や動画の投稿コーナーがありますが、あれは賞金も何も出ません。
ああいうのとは別に、コミックスタジオみたいに「賞金付のコンテスト」をメーカーが"定期的"に開催してみてはどうでしょうか?
コミックスタジオのコンテストでは参加できるのは"最新バージョン所持者"のみとなっていますが、同じように「参加できるのは最新バージョンのshade所有者のみ(現在ならshade10)」とすれば、ソフトの多少の販促にもなります。
(メーカーの方へ登録してるバージョン情報を元に参加の可否を判断すれば、旧ユーザーやコピー品の不正使用者を出場できないようにできるはず。)
あと、旧ユーザーも最新のshadeにバージョンアップして参加できるように、2バージョンしばりはやめちゃいましょう。
毎月、大賞一名・一万円、入賞三名・各3000円といった感じで賞金設定をし、またフリー部門(大賞一名、入賞三名)とは別にテーマ部門(大賞一名、入賞三名)を創設するなどし、あわせて月4万弱の販促資金(+入賞作品選定の手間)がかかりますが、それによって最新のshadeへアップするユーザーが多少増えれば安いもんでしょう。
たまに賞金額が大きいコンテストも開催するとより盛り上がると思います。(半年に一回開催で、大賞一名5万円、入選二名・各1万円、佳作5名・各5000円とか)
賞金がかかってるとなると、ユーザーの方も作品作りに力が入り、よりクオリティの高い作品が集まりやすいです。それはコミュニティの活性化につながるし、shadeで作成されたレベルの高い画像群は他のshadeユーザーへのいい刺激になるし、shadeの販促活動にも大いに役立つと思います。
(現状の賞金なしの画像掲示板でもクオリティの高い作品は色々ありますが)
入賞作品選定は、ユーザー投票とメーカースタッフの投票をあわせて決定すると良いでしょう。 (ユーザー投票では不正な票の操作があったりしそうなので、最終的な決定権はメーカースタッフに持たせると。)
入賞作品にはメーカースタッフのコメント(園田さんや藤井太洋さんなど)もついてるといいですねぇ。
<ユーザーが自由に登録・販売できる3Dデータ販売サイトをイーフロンティアが創設する>
ユーザーが自由に自分の作った漫画やイラスト・ゲーム(なかにはHな作品)を無料で登録し、作品が売れた際に一部手数料を引かれてお金が手に入るという同人ダウンロードサイトというのがあり、活況を呈しています。
(ユーザー側もお小遣いが稼げていいのですが、むしろ運営してるサイト側の方が旨味が大きい)
これと似たような仕組みで、ユーザーが自由に3D形状やテクスチャー用画像、質感ファイルなどを登録し販売できるサイトをイーフロンティアが創設してはどうかと思います。(3Dデータ専門のダウンロード販売サイトを。)
3Dデータ販売では、『コンテンツパラダイス』というサイトもあるものの、あれはメーカーが用意したデータしか販売されてないようです。
ああいうのとは違って、ユーザーが気軽に登録して販売できるようにすると。
同人ダウンロードサイトみたいに、登録自体は無料で、作品が売れると設定した価格のうち50%~70%がユーザーの懐に入り、残りの30%~50%がイーフロンティアに入るようにし、メーカー側に入ったお金はサイトの運営維持や、ソフトの開発・宣伝資金に当てると。
3DCGはニッチなため、売れる数は限られるものの、それでも価格が手ごろなら、「自分で時間をかけてモデリング・テクスチャリングするよりも、こっちでポンと買って、自分が作ってる3DCGシーンに小物として組み込んで利用しよう」という社会人3DCGユーザーも出てくるでしょう。(社会人は金はあるけど、時間がない)
シーンのメインのオブジェクトは自分で作っても、それを彩る小物や背景まで作るほど気力が続かないって人もいるのではないでしょうか。
また、クオリティの高いカーモデルやメカモデル、人物モデルなどは、小物としての利用だけでなく、それ単体を色々なライティング、構図、ポーズでレンダリングするだけでも楽しめるでしょう。
(基本的に小物類は100円~500円が適正な相場だと思うけど、レベルの高いカーモデルやメカモデル・人物モデルなら、1点1000円越えでも売れていくでしょう。)
shdファイルやlwoファイルならコミックスタジオで読み込んで、作画の際のテンプレートとして利用したり、コミックスタジオEX所有者なら3DLT機能を利用して線画の抽出もできます。
コミックスタジオを作画ツールとして利用するプロの漫画家や同人・アマチュア作家は右肩上がりでどんどん増えていってるため、小物や背景素材データが一点100円~数百円で必要な時に気軽にダウンロード購入できるようになると、利用する人もかなり出てくるのではないでしょうか。
(コミスタ用のデータ販売だけで需要がかなりあるかと。)
また、3Dモデルを買うお客さんについては、上記のような個人ユーザーもターゲットですが、ゲーム製作会社もターゲットにすれば、より販売個数の増加が見込めると思います。
現在テレビゲームの開発費が大幅に高騰していますが、それは主にグラフィック部分での開発費増が原因となっています。
次世代機(PCやPS3、Xbox360)では「よりモデルを作りこまないといけない」ため、従来以上にグラフィック面の製作コストが上がってしまってます。
ゲーム業界向けに3Dデータを安く詰め合わせた形状集・素材集などの販売をする会社も出てきてるようですがそれなりの値段がします。(自社のデザイナーにデータを製作させるよりも安いでしょうが)
3Dデータ販売サイトでそれよりももっと安くデータが買えるとなると、需要はあるのではないでしょうか。
プロのデザイナーが作ったデータでなくホビーユーザーが作ったデータなのでクオリティにバラツキがあるものの、中には「プロのデザイナーが作るよりも安くクオリティの高い形状を手に入れられる」という場合もあるでしょう。
プロのデザイナーは人件費をきちんと考えた上でコスト・価格設定をすることになりますが、ホビーユーザーだと「ちょっと小遣い稼ぎできればしめたもの」という感じで、より安い価格設定でデータを販売する人が数多く出てくるでしょうし。
(中にはゲームメーカー向けに、きちんと意識した上でポリゴン数を抑えてかつ見栄えするモデルを作って販売する人も出てくるかもしれません。)
データについては、「利用時に多少の改変(形状やテクスチャに手を加えるなど)しても良い(ただし改変したデータの商用・非商用での再配布は不可。同一メーカー内での複製や流用は可)」という風にできれば、ゲーム業界側としても大変ありがたいでしょう。
shadeはゲーム業界でメインに使われてるソフトではないので、細かく質感を設定して販売できないのがネックですね。
obj形式などで販売すれば、モデルに基本的なUV情報を付加した状態でデータを提供できますが、shadeの吐き出すobj形式の互換性には若干不安があります。
(*高騰しているゲーム製作費を抑えるための案はこれ以外にもうひとつあるのですが、それはまた別の機会に。)
shadeの活性化の話のついでとして書いた「3Dデータ販売サイト」の案ですが、別にこれについてはshadeに限定しない方がいいかもしれません。
他の3DCGソフトのデータも販売できた方が、よりデータ類の充実が期待でき、データも多く売れてイーフロンティアにもより多くのお金が入るでしょう。
(ゲーム業界用のデータとしては、shadeで作ったものよりも、maxやmaya、softimageで作ったデータの方が互換性の観点から望ましいし)
使用ソフトのバージョンも限定はしないと。(データ販売の際には、当然製作ソフトの種類・バージョン情報の明記は必要ですが)
shadeに限定しないからといって、shadeの活性化にはならないとは思いません。
これでもshadeデータの販売(コミックスタジオでも読めるので、そっち方面でも需要が大いにある)で、shadeの多少の活性化につながると思います。
何よりサイト運営の収益がイーフロンティアにがっぽりと入るし。(その金をイーフロンティアの3DCGソフトの開発資金にまわしてくれれば・・・。)
販売データについては、購入前に色々な情報を確認できると良いでしょう。
・製作したソフトの名前とバージョン(どのソフトなら確実にデータが正常に読めるかの参考になる。)
・製作ソフトとは別に動作確認をしたソフトの名前とバージョン
・データ形式(3Dモデルならshd、dxf、objなどなど。テクスチャー用画像ならbmpやtiffなどなど)
・登録はlzhなどの圧縮ファイルで登録できるようにする。(shdとobjなど、同一形状を複数のデータ形式で収録してまとめて販売するのもアリ。テクスチャーも何パターンか別フォルダに用意しておくなども)
・一データにつき、7点くらいまでの参考画像を登録し、購入者が購入前に参照できるようにする。(色々なアングルで形状をレンダリングした画像やワイヤーフレームでレンダリングした画像などを掲載できるようにする)
・利用時の改変(形状やテクスチャに手を加える)の「可・不可」の表示。
・商用利用の「可・不可」の表示(ゲーム業界向け)
・備考欄も設けて、その他の情報も掲載できるようにする。(必要なら頂点数、ポリゴン数やその他の情報など)
といった感じ。
web3Dで購入検討者がブラウザ上でモデルをグルグルと回転して確認してから購入するかどうかを決める事ができたら言う事はないんですがねぇ。
データを投稿する前にはくどくても毎回「そのデータについては、形状やテクスチャーは自分で一から作ったオリジナルのものか?他人のデータを流用・改変したものや、著作権や意匠権・デザインを侵害したものではないか?(ワンフェスみたいな感じで著作者の許諾を得たメカやフィギュアデータは除く)」の表示をしてから、登録するようにした方がいいでしょう。
なお、アダルト系作品の登録については不可としましょう。
ファイルは登録後も製作者が自由にアップデート可能とし、購入したユーザーならアップデートされたファイルをいつでも再ダウンロードできるようにした方がトラブル解消に役立つでしょう。(購入した際に、各作品毎に作成した固有のナンバーと購入者のユーザーIDを合成して作り出したシリアルナンバーを発行し、ログインした状態でそのシリアルナンバーを打ち込めば、データの再ダウンロードが可能とか。)
今は個人個人で同人DLサイトや販促会場で3Dモデルを販売してる人もいる事はいます。
でも一箇所で3Dデータの販売を行った方がもっと盛り上がると思うのですよね。
余裕があれば、データの互換性確認のため、登録されたデータがきちんと読み込めるか、掲載前にサイトスタッフが色々なソフト、色々なバージョンであらじかめチェックするのもいいかもしれません。
基本的にデータ製作者が利用したソフトでの使用を前提としますが、サイト側で動作確認して形状に異常がなかった場合は、その情報も載せるとか。
動作確認できたソフトが多い方が購入者の層が広がります。
ただ、これはちょっと手間がかかりそうです。
(最低限、製作者と同じソフトでデータの確認をする義務はあると思います。壊れたデータを間違って売ってしまわないように。)
購入者がレビューのような形で「○○のソフトのバージョン○○○でも正常に利用できたよ。」という書き込みが後からできるようになってると、他の購入者の参考になりそうだと思います。
昔3Dデータを販売するサイトを個人で作った方がいらっしゃったんですよね。
あの頃はそういうのをするには時代がまだ早かったと思うし、個人が運営していたサイトという事で知名度も信用度も低くじきに潰れてしまいました。
今なら、イーフロンティアがそういう販売サイトを立ち上げれば、データを出品するユーザーも多く現れてライブラリが一気に充実し、3DCGユーザーやコミックスタジオユーザー、ゲーム業界関係者などがデータを購入して、それなりの収益を上げる事ができると自分は確信しています。