「ダビング10なら補償金を請求するな」というユーザーの声が多数を占める結果に
地上デジタル放送のコピーコントロールと補償金について、JEITA(家電業界が参加してる団体)でユーザーからアンケートをとったところ、80%弱の人が「ダビング10(やコピーワンス)のようなガチガチのコピーコントロールを放送にかけるなら、補償金を一切請求するな」という結果が出たようです。
現在MIAUの方でもユーザーのアンケートを取ってるようですが、同じような結果になるんじゃないですかねぇ。
著作権側はダビング10でも補償金をせしめようと躍起になってますが、家電業界もユーザーもこんなガチガチのDRMを採用させておいて補償金を払えってのは到底応じられないでしょう。
これで「じゃあダビング10はやめてEPNにするので、そのかわり補償金をください」って著作権者側が態度を変更すればいいのですがねぇ・・・。
「EPN導入の代わりに補償金を支払ってもいい」って話は、昔JEITA側から著作権者側へ一度提案があった事なのですが、著作権側がアホな事にその案を蹴ってしまったんですよね。
でも当時と違って今はフリーオみたいにコピーコントロールをスルーしちゃう機械が出てきてしまってるわけで、事実上すでに『海賊版対策』のコピー制御機構としては"死んでる"DRMに固執するのは、もうタダのアホにしか見えません。
海賊版対策に必死になってもプロテクトはいつかは破られてしまうので(セルメディアならBDのようなイタチゴッコ式のプロテクトもかけれますが、録画メディアでそれは無理だし)、正規ユーザーにとって使い勝手を悪化させる"だけ"のガチガチのプロテクトをかけるよりも、『EPNのような正規利用の範疇においてはメディアから別のメディア(BDの次の世代のメディアとか)に自由にダビングや移動をして録画した大事な番組を将来に渡って利用できるようなユルイプロテクトをかけてもらい、そのかわり著作権者側は補償金を請求する』という形にしてもらった方が、ユーザーも放送業界側も幸せになれると思うのですがねぇ。
(*ただし、せっかく集めた補償金が妙な中間管理機構に搾取されなければ、の話ですが。どっかみたいにさんざん補償金を集めておいて、実際はアーティストにはほとんど分配されてないって事にならないのを祈るばかり。)