« March 2008 | Main | May 2008 »

04/18/2008

常時表示する意味がわからない・・・。どこの馬鹿が決めたの?

GIGAZINE:「アナログ放送は終了します」といった字幕がテレビに常時表示されるようになります
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080418_analog_tv/


視聴者の事を無視してこんな事を一方的に開始されても・・・。
しかも今年の7月から?
もうあと三ヶ月で開始って・・・。

アナログ放送が終わる事を広く知らしめたいなら、CMに入る時やCMが終わった時に「アナログ放送は2011年に終了します」の表示を数秒画面いっぱいに表示するだけでいいと思うのですが・・・。
「番組中ずっと表示し続ける」なんてふざけた事、どこのどいつが決めたんでしょう?


自分はデジタル放送も録画できるレコーダーを持ってるものの、アナログ放送の方で録画を行っています。

デジタル放送はハイビジョン放送は確かに綺麗なものの、以下の三点で難点があるんですよね。

<デジタル放送のここがダメ その1 番組をメディアにムーブする際、エラーが発生すると番組が消滅してしまう>

コピーワンスのプロテクトがかかってるデジタル放送では、番組をメディアに書き込む際に「ダビング(HDDにデータは残る)」ではなく「ムーブ(HDDにデータは残らない)」となるのですが、ムーブ中にもし機器あるいはソフトウェアの不具合でエラーが発生すると、「メディアにムーブされてないし、HDDの方のデータも消滅してしまってる」というとんでもない目にあいます。(「ムーブ」の仕様なので、どこのメーカーの機器でも同じ被害にあうよう)

一話目からまじめに録画してきた番組があるとします。例えば第17話でムーブエラーが発生し、第17話だけ異次元に行ってしまい、「1~16話と18話以後はメディアに録画できたものの、17話は欠番となってしまった・・・」としたらどんな気持ちになると思います?
好きな番組なら精神的ダメージでかすぎますよ。(機器やソフトウェアによって起きたエラーで、自分は全然悪くないのに・・・。)
DVDソフトやBDソフトをほいほいと買える人ならともかく。

将来的にはダビング10(10回ムーブできる)が実施されてこの悲惨な状態はほぼ回避できるようになるものの、ダビング10の恩恵を受けるには機器を買い替えないといけないんですよねぇ。
今のマシンで取れる手と言えば、ダブルチューナー搭載機なので同じ番組を録画するくらいでしょうか。(当然同時間帯の別番組は録画できなくなる。)
二回連続ムーヴ失敗はさすがに起きにくいものの、「まったく起きない」という保証は無いのでこれでも心配ですが。

<デジタル放送のここがダメ その2 デジタル放送は一度メディアにムーブすると、二度とそのメディアから別の場所へ移動できない>

「その1」の方はダビング10でほぼ解決できたものの、こっちは放置したままなんですよね。
BDが普及期に入り、ハイビジョンテレビがシェアをとってきた事もあり、今後しばらくは録画・再生のメディアとしてBDが主流となるでしょうが、長い目で見ると、2020年あたりになると家庭に何十、何百TB(テラバイト)くらいのHDDを搭載したホームサーバーが導入され、「メディアをいちいち入れ替えする事なく蓄積した番組や音楽を瞬時に検索・再生できる」というのが普通になると思います。(HDDが交換できたり、RAID式でデータ破損についてもある程度対策が取れるようにして)

でもそういう利便性の高い環境が構築されるとしても、それまでBDディスクに録画してきた番組については、「メディアに一度ムーブすると、二度と別のところへムーブできない」というひどい仕様のせいで、結局手作業でディスクの入れ替えをしてから再生しないといけないという旧時代的な使い勝手のまま・・・。
それに反して、アナログ放送で録画したものは、妙なプロテクトがかかっていない事もあって、ホームサーバーのHDDへダビングが可能です。

デジタル放送については、「ダビング」は不可にしても、「メディアから別の場所へ永久にムーブできる」という風にしてくれれば、使い勝手はグンと変わるのですが・・・。


海賊版対策としてコピープロテクトを設ける気持ちはわからないでもないですが、「ムーブ時に事故が起きても番組が消えたりしない」「メディアにムーブした後も、別の場所へムーブできる」・・・この二点をきちんと抑えた上でプロテクトをかけるのが本来のあるべき姿なんじゃないですか?なんでこんなグダグダの仕様のまま導入してしまったんですか?

<デジタル放送のここがダメ その3 受信環境によっては、画面が一瞬映らない時があったり、ブロックノイズまみれになって見れたもんじゃない時がある>

「デジタル放送はアナログ放送と違ってゴーストが発生せず綺麗」とうたってますが、アナログのVHF波と違ってデジタルのUHF波は電波の特性上、入り組んだ場所にアンテナがあると受信感度が一気に悪くなってしまいます。
おまけにアナログでの受信と違いデジタルの受信では、「受信感度が一定以下になるとまったく映らなかったり、画面にMPEG特有のブロックノイズが盛大に発生する」という事もあって、デジタル放送を録画すると時々画面が真っ暗の状態になったり、ビットレート不足によるブロックノイズまみれの映像になったりする事があるんですよ。
残念ながらうちの環境でも実際に時々発生してます。(chごとに受信感度が異なり、NHKの番組が特に悪い)
アンテナを高感度のものに買い替えたり、向きや位置を調整しても無駄・・・。
アナログ放送では普通に映って不具合もなく録画できていた放送局の番組が、デジタルではこのように時々おかしい画面になったりする事があるのは・・・。
こんな状態で誰が録画したいと思うのでしょうか?

今アナログ放送しか受信してない方も、デジタルチューナーを導入していざデジタル放送を受信してみると同じ目にあう可能性があります。(アナログ放送ではまったく何の問題もなく終始綺麗に映ってる場所でも)
画面が消える瞬間があったり、ひどいブロックノイズ(笑ってしまうほどひどい)が時々発生したりしてしまったりするのを見ると、きっと目が点になってしまうでしょう。
デジタルチューナーを導入するご家庭が増えていくにつれ、この問題は顕在化してくると思います。
(受信環境の良い家庭では不具合は発生しないでしょうが。)

「他県で受信できないように」という事で電波の強度を抑え目にしたりしてますが、こういう地域の事も考慮して電波の強度を上げて欲しいものです。

| | Comments (0)

04/11/2008

ログインが休刊

遂にログインも休刊ですか…。

webで何でも調べられるようになったため、情報誌はこれに限らず今後もどんどん廃刊していくんですかねぇ…。

ログインは一時期購入していましたが、当時はお笑いコーナーが充実していたのが好きでした。
93年~94年頃のやつは、まだ何冊か倉庫に残ってるはず。


雑誌からweb媒体に移行するらしいですが、雑誌のようにバックナンバーを読み返して当時の事を思い出したりする・・・なんて事はなくなってしまいそうですね。

| | Comments (0)

04/07/2008

mentalrayは難しい

現在softimage xsiのレンダラー「mental ray」で色々テストしてます。
(製品版がまだ届かないので、体験版で練習中)

xsiのmental rayは、「ユーザー自身が考えてパラメーターを設定し、好みの絵を作り出す」という傾向が強く、shadeのレンダラーと違い色々調整するのに苦労します。
なんだか、まるで今までAT車に乗ってた人が、MT車(というかF1マシン)に乗り換えて苦労をしてるよう。
性能はあるものの、きちんとうまく動かそうとするのに熟練が必要な感じです。
shadeでは簡単に綺麗にレンダリングできたのが、こっちではまだ触り始めたばかりか、逆に汚くなってしまったり・・・。

レンダラーの設定もそうですが、マテリアルのシェーダー設定も慣れと上達が必要なようです。
(その分表現力が高いですが。)


現在GIレンダリングのテストをしてますが、こちらのソフトではファイナルギャザリング(FG)をメインに扱い、補助的にフォトンマッピング法を併用するというやり方が一番いいのでしょうか?
フォトンマップを切ってFGのみでレンダリングしようとしても、反射回数に制限があるのか、色々な箇所が暗いままで、その部分を明るくしようと各種設定をいじるも、うまくいきません。(一部の色が飛びすぎたり、全体の明度が上がったものののっぺりしたり)
フォトンマッピングを併用すると、暗すぎた場所もほどほどに照らされ、思ったような絵に近づくのですが、これが正解なのかいまいち確信が持てません。
(なんかやり方とか間違ってそう?FGのみでも明るい絵が出せるのかな?)

xsiでのGIレンダリングについては、ノイズの少ないかつディテールもそこそこある絵を早くレンダリングできるようですが、「フォトンマッピングのみでレンダリングして調整」→「ファイナルギャザリングのみでレンダリングして調整」→「フォトンマッピングとファイナルギャザリングを同時にONにしてレンダリング」(場合によっては各々の明るさ調整も行う)という前段階での調整作業&レンダリングしまくりで結構時間がかかるので、こっちはこっちでshadeとは違った苦労があるようです。

・shade→調整自体は楽だが、ノイズの少なくかつディテールのあるGIレンダリングを行おうとすると馬鹿みたいに時間がかかる
・xsi→調整にそこそこ時間を取られるものの、本番のレンダリングではわりと早くレンダリングできる

といった感じでしょうか。
合計時間の短さではmentalrayの勝利ですが、shadeのGIレンダラーがもっと賢いアルゴリズムを搭載するようになったらあるいは逆転するかもしれません。
shadeのレンダラーも、cinema4DのAdvanced Renderみたいにプレパスでサンプリングポイントのわりふりを行い、それからレンダリングを開始するとかしたらディテールを損なう事なく高速にノイズの少ない絵をレンダリングできるようになるのではないでしょうか?
(それでもノイズが発生する場合もあるようですが…。当のcinema4DユーザーはAdvanced Renderに満足できず、より高品質なレンダラーvrayに流れていってるし。)


シーンによって向き・不向きがあるようで、IBLの場合、shadeのパストレでイラディアンスキャッシュを切った状態でレンダリングした方が楽にそこそこの時間で綺麗な絵が作り出せると思います。
(床やテーブルの上に置いたオブジェクトをレンダリングするだけ、みたいな反射が少ない場合ですが)
パストレーシング法とは違ってFGやフォトンマップ法ではこういったシーンでは若干ディテール表現で遅れをとるような気がします。(レンダリングは早いですが)

一方、屋内などの絵はFG+フォトンマッピング法のxsiの方が有利な感じです。
パストレーシング法と違って短い時間でノイズの少ない絵が出せるし、ラジオシティ法と違ってモデリングにあまり気を使わなくてもいいようですし。
(モデリングに気を使わなくてもいいものの、前述したようにレンダリングの調整作業が必要ですが・・・)
ただ、こっちでもきちんと調整しないと高周波ノイズ(つぶつぶノイズ)や低周波ノイズ(しみ状のノイズ)などが発生する場合があるようです。

| | Comments (0)

04/03/2008

softimage xsiを注文してしまいました

さんざん悩んだ挙句softimage xsi foundation6.02を注文してしまいました。
63000円もの出費です。
(しかもあと半年もしないうちにxsi foundation 7が出るかもしれないのに・・・)
腕にみあわず高いソフト(まぁ機能的には破格ですが)を買うのは、「猫に小判」状態にならないか心配ですが・・・。
 

shade10にバージョンアップしたばかりなのに、結局他のソフトを買う事になったのは残念です。
できれば慣れ親しんだshadeをレンダラーとして使い続けたかったのですが。
GIはパストレース系の絵の方が好きなのですが、shadeのパストレはノイズを目立たなくしようとするとめちゃくちゃ時間がかかる・・・。(多少品質を落としてでも高速化できるイラディアンスキャッシュは、実際使ってみるとノイズまみれで使い物にならないし。)
ラジオシティは速度も速く綺麗な絵が出るけど、モデリングに制約があるし。
また、「ディスプレイスメントマッピング」や「サブサーフェイススキャッタリング」、「シェーダーの細かいコントロール(グラディエントマップみたいなやつとか、他にも色々)」などがshadeの標準レンダラーでは搭載されてないのが問題なのですよね。レンダラーやシェーダー機能は、他のソフトと比べて体感で5年ほど遅れを取ってる気がします。プロが使うソフトはもちろん、ホビー用途の廉価なソフトなどと比べてももうずいぶん見劣りしてしまってます。
3DCGソフトでレンダラーやシェーダーが貧弱ってのは、致命的ではないでしょうか?
(それでも頑張って素晴らしい絵を出してるshadeユーザーも多くいらっしゃいますが)
 

最近海外の安価なスカルプト系ソフト(zbrushみたいなああいった系統のソフトです)を購入したのですが、ディスプレイスメントマッピングが利用できないshadeはレンダラーとして使えないのですよね。
こういったソフトは「ミドル(あるいはロー)ポリゴンモデル+ディスプレイスメントマッピング」でデータを吐き出して、レンダラーに持っていってレンダリングするのですが、ディスプレイスメントマッピングが使えないshadeではハイエンドポリゴンモデルで吐き出してレンダリングするしかない。
でもshadeはポリゴンが苦手なのか、ハイエンドポリゴンどころかミドルエンドのポリゴンモデルさえ読み込み途中でフリーズが発生・・・。
carraraの体験版やメタセコイアでは普通に読み込んでぐりぐりと動かせたりできるのに。

 
結局レンダラーとして他のソフトを物色する事にしました。
予算として出せるのは10万円くらいまでとし、候補として上がったのは「carrara」「vue esprit」「xsi foundation」「modo」の四つ。
(lightwaveや3ds max、MAYA、cinema4Dなどは予算的に見送り。)

「carrara」は安価だし、ディスプレイスメントマッピング・サブサーフェイススキャッタリングが利用可能。質感設定も色々できそうで、furやhairも搭載。ただ唯一残念なのが、GIの品質があまり良くない。
体験版でテストしてみましたが、各種設定を高めにしてレンダリングしても、所々に妙なスミみたいなノイズがついてしまったりしてます。(レンダリングはかなり早いのですが)
GIを除けば今でもかなり魅力的なソフトとなっていますが、これでもし今後のバージョンなどでGIレンダリングの品質がアップしたら、より多くのユーザーを取り込めそうだと思います。

「vue esprit」も安価でディスプレイスメントマッピングやサブサーフェイススキャッタリングを搭載。多彩なシェーダーコントロールが可能な模様。しかし基本は景観作成ソフトのためかボーンなどが使えずキャラクターのポージングなどができない。(poserキャラなら可能のようですが) あとラジオシティベースのGIは、shadeと同じようにモデリングに制約がありそうなのでパスしました。(あるところで見たvue製のインテリア画像では、シャドーリークやライトリークがやっぱり発生していました)

「xsi foundation」はsoftimage xsiシリーズの最廉価グレードながら、mentalrayが使えて多彩な質感表現ができるとの事。(その分設定が難しいかも・・・) アニメーション関係も上位グレードより機能が多少削られているものの、かなりの事ができそうです。ただ、「ファイナルギャザリング(+フォトンマップ)のGIって品質はどうなのかな?」と思い、海外のサイトを色々めぐってmentalrayでの作例を見てまわりました。vrayやmodoでのレンダリング品質には劣るものの、そこそこ綺麗な絵を出せてるようです。
残念な点は毛の表現についてくらいでしょうか。上位グレードとは異なりfoundationで使えるのはoutputshaderでの貧弱な簡易furのみのようで、人間の髪や髭、動物の体毛・ぬいぐるみの表現にはきつそうです。(「bhairy」という1万円くらいする海外製のプラグインもあるようですが)

「modo」はGIはパストレース系のようで、文句なく美しいです。レンダリングもshadeと違ってわりと早いようだし。高度なディスプレイスメントマッピングを搭載し、質感表現・設定の多彩さの面でも文句なし。ただ、ボーンが無い(そのためアニメ機能も貧弱)なのと、ちょっと高い(10万円くらいする)です。
静物やインテリア・エクステリア目的ならmodoは威力を発揮しそうですね。仕事で3DCGパースを納品してる人なら、10万円でも余裕で元が取れそうです。   
ボーン搭載をはじめ、アニメ関係も強化されたら、今後台風の目玉になりそうなソフトだと思いました。

予算・機能をいろいろ検討した結果、xsi foundationを購入する事にしました。
 
 

慣れ親しんだソフトでもあり、またコミックスタジオとの連携などもあるのでshade10は今後も使うでしょうが、11や12へアップデートするかはかなり怪しくなりました。
2バージョンしばりができたため、shade12までにバージョンアップをしないとshadeとは「さよなら」をしないといけないんですよね。(購入したshade10が使えなくなるわけではないですが)
自分がshadeに欲しかった機能は、毛の表現をのぞけばxsi foundationでもう手に入ったと思います。(でもまた新しい3DCG技術が出てきて、新しいソフトが欲しくなるかもしれませんが)
これではshadeをバージョンアップする動機がなくなったも同然です。
それでもパストレース系のGIレンダラーの美しさには惹かれるものがあるので、もしmodo並みに綺麗で高速なGIレンダリングが可能となった上、「ディスプレイスメントマッピング(callistoのように動的にマイクロポリゴン化するタイプ)」や「サブサーフェイススキャッタリング」などを搭載し、多彩なシェーダーコントロールも可能になって質感表現の面でも強化されたら、あるいはまたバージョンアップする気が出てくるかもしれません。

レンダラーやシェーダーの機能をきちんと強化しないと、プロユーザーはもちろん、ホビーユーザーも取り込みできず、他のソフトに客を取られてしまうと思います。
特に今後スカルプト系のソフトは、安価なもの・フリーソフトなどで続々と出てきて、ホビーユーザーでも「スカルプトソフトでモデリングやディテールの追加などをしてからレンダラーでレンダリングする」という手順を踏む人が増えてくるでしょうが、ディスプレイスメントマッピングが使えないshadeではレンダラーの候補としては除外されてしまうと思います。(シェーダーも貧弱だし。)

・コアとなるエンジンを改良して、他のソフトなみにポリゴンを多く扱えるようにする。
・ウェイトマップ搭載で関節の設定が楽にできるようにする。
・GIレンダラーの速度・品質強化
・ディスプレイスメントマッピング、サブサーフェイススキャッタリングなどを搭載して、質感やディテール表現を強化

の4点にきちんとメスを入れないと、今後じり貧になっていくと思います。
shadeはmyshadeやR3の頃からバージョンアップしたりして使い続けてきた愛着あるソフトなだけに、今後も頑張って欲しいところです。
 

xsiについては今体験版をいじくってますが、各種パラメーターの理解・制御がしんどいですね。
6万円(キャンペーン価格なので、実際は7~8万円)のソフトとは思えないほど、機能がてんこ盛りですが、その分覚えるべき事が多いです。
習得だけで一年くらいかかりそうです。

サブサーフェイススキャッタリングやスカルプトソフトで作ったモデル(ミドルポリゴン+ディスプレイスメントマッピング)をちろっとレンダリングしたりして楽しんでいます。

| | Comments (0)

04/01/2008

shade10のファーレンダリング テスト

shade10のヘアーサロンにファーレンダリング機能が搭載されたので色々テストしてますが、このプラグインは名前の通り「ヘアー」を表現するのに向いていて、ぬいぐるみなどの毛の表現にはあまり向いていないようです。
(この機能の作者さんはmarimoと同じ方らしいですが。)

長い毛ならまだいいのですが、短い毛を生やすと、所々に毛の生えていないエリアが発生してしまいます。

Hairs10000
↑長さはデフォルトの600mm、毛の本数は1万本にして生やした場合
わかりやすいように地肌(球)の材質は赤色にしてあります。


Hairs100000
↑毛の本数を10万本にすると地肌がだいぶ隠れました。



Hairs500000
↑毛の本数を50万本にしたら毛が生えなくなりました。メモリが足りない(2GBのメモリを搭載しています)のか、あるいはshade側のプラグインインターフェイスの制約でプラグインが使えるメモリに制約があるのか・・・?

Hairs200000
↑うちの環境では毛の本数20万本までなら生やせるようです。


で、ここまでは長い毛だからいいのですが、今度は毛の長さを100mmと短めにして生やしてみましょう。


Hairsb200000
↑いきなり20万本生やしてみましたが、所々に生えていないエリアがあります。
「密度」の設定が悪いのかと思ってガイドを生やす際の密度や生やした後の毛の密度設定を上げたり下げたりしてみても、状況は改善されません。


ちなみに「1オブジェクトに20万本まで生やせる」ではなく、「全てのオブジェクトをあわせて20万本まで(うちの環境では)」という感じのようです。


Hairstwo
↑右側にコピーしたら生やせる毛の許容量をオーバーしたためか、毛が描画されなくなってしまいました。



Hair2man
↑即興で作ったモデルに毛を生やしてみました。(20万本)
やはり所々に生えてないエリアが発生しています。




ぬいぐるみや短い毛の動物の体毛などの材質表現に利用しようと思っていただけに、このような結果は残念です。
毛の本数がまだ足りないのか、それともガイドを生やす際に形状に均等に割り振りされないから、ガイドの密度が少ない箇所に生えていないエリアが発生するのか・・・?

毛を長くする分にはいけるようなので、毛の長い動物の体毛表現や人間の髪の毛の表現には使えそうです。
ファーレンダリング時も影を形状に落とせるし、スペキュラーをある程度コントロール可能です。(表面材質パネルで影のON・OFFやスペキュラーの強さ、大きさも制御できるようです。)
ガイドを自由に整えて毛の流れを簡単にコントロールしたり、ガイドやマスクで生える(あるいは生えない)エリアを設定できるのも良いですね。

今後も機能強化に期待したいです。

(あと、吉阪さん、winosiエクスポーターもいいのですが、indigoレンダラーエクスポーターも作っていただけたらありがたいです。)

| | Comments (0)

« March 2008 | Main | May 2008 »