ファミコンの『北斗の拳2』を遂にクリアしました。
子供の頃にプレイした時は、シュラ(どうやらラスボスだったらしい)までは行けたものの、結局倒せずじまいで終わり、なんかずっと心残りでした。
この度カセットをひっぱり出してきて久しぶりにプレイし、なんとかようやくというかクリアできました。
『北斗の拳2』は横スクロールタイプのアクションゲームです。
ザコを倒すとたまに「あべし」とか「ひでぶ」の文字が出て、それを取るとケンシロウがパワーアップします。
PCMなど搭載していないファミコンのくせに、音声合成で「あべあべあべ」とか「ひでひでひで」としゃべってるような音が出るのが当時は結構珍しかったり。(音声合成は『怒2』が先駆けでしたっけ?『怒2』の広告で「ファミコン初の音声合成搭載」みたいなアオリ文句を見たような。)
このゲームでは「画面外から飛んでくる敵の武器(棍棒とか刀とか矢とか)」と「すごいスピードで飛んでくるスライディングする雑魚」の二大理不尽をどう対処するかでクリアできるできないを分けるような…。
「画面外から飛んでくる敵の武器」は最初の方は頻度が少ないものの、後半ステージにいくにつれてその頻度が増し、最後らへんのステージでは雨あられのように飛んできます。
しかも何の脈絡もなくあちこちの方向から飛んでくるし…。
ケンシロウがパワーアップしてる状態ではパンチとかキックで弾けるものの、弾こうと立ち止まると、ますます武器が飛んでくるという理不尽さ…。
「スライディングする雑魚」は、最初の頃は一度画面内に入ってから地面の上をスライディングし出していたのが、最後らへんは画面外からスライディングのカッコウのまま空中をものすごいスピードで右から左へ(あるいは左から右へ)飛んできて、そのまま画面の反対側へ消えていくという風に…。
(しかも上下に二人並んで飛んでくるシーンもあるし…。)
見てから避けるのはまず無理という、これまた理不尽な仕様。
この二点をうまく対処できないと、せっかくボスのいるところまで辿りつけても、ケンシロウの体力は残りわずかになっていたって事にもなりかねません。
自分が子供時代に編み出した戦法は、ステージ開始時からボスのいるところまで、ひたすら十字キーの右上を連打して、ナナメ飛びを繰り返しながら進んでいくという方法です。
馬鹿みたいな方法ですが、これが結構体力を減らさずにステージを進める方法だったり。
(天帝のいる屋内ステージでは、天井の上を歩いていったりも…。戦わずに逃げまくるケンシロウの姿が悲しい。)
ようやく辿りついた各エリアのボス戦ですが、いずれのボスもほぼ同じ戦法で倒してます。
自分がやった戦法は、ジャンプしながらボスに近づき、ボスとはパンチのリーチ程度ずらした間合い(この間合いのさじ加減が結構慣れる必要があるけど)で着地、パンチを数発入れた後すぐジャンプして(欲張ってパンチを入れすぎるとボスの反撃を喰う)、また同じ間合いになるように空中で左右キーを押して微調整して着地→すぐジャンプ……という事を繰り返します。
慣れれば、大抵のボスはノーミスでクリアできます。
でも金色のファルコとかシュラの場合はスライディングをする(シュラなんか馬鹿みたいにスライディング移動しまくりだし…)ので、この戦法でも着地のタイミングをミスるとスライディングに巻き込まれて、ダメージを喰らったり。
プログラムのバグなのかどうか知らないけど、このゲームのボス戦では、画面端に居る状態でボスの攻撃をくらう(壁・ケンシロウ・ボスのサンドイッチ状態)とものすごい勢いで体力が減ってしまいます。
体力が例え満タンでもサンドイッチ状態になると瞬殺されてしまうという面白仕様のため、ボス戦では『いかに端には近づかないか』に苦心しなければいけませんでした。
このゲームでは腕輪アイテムを取ると画面上部に「夢想転生」という文字が表示されケンシロウが無敵の半透明状態になるも、無敵になったら敵は無視してひたすら右へ右へと進むのが結局一番効率の良い方法だったりします。原作ファンとしては納得いかないものがありますが。
(パワーアップアイテムを取り最強状態になって移動速度が上がったケンシロウよりも雑魚の方がさらに移動速度が速くて、逃げても逃げても軽々と追いつかれたりと、微笑ましいシーンも…。)
ボスを倒すと捕らえられていたキャラが右から歩いてくるのですが、アニメ版を元にしてる部分もあり、「あんた誰?」って思う場面もあったり…。
まぁなんだかんだで子供の頃プレイしまくったゲームをようやくクリアでき、感無量といったところです。