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2011年12月 3日 (土)

コミスタの3DLTで線を出すための方法

現在のコミックスタジオ(ver4)では、EXに搭載されている3DLTレンダリングに若干クセがあるようです。

以前も平面を分割しても3DLT時に無視されてしまうようですというエントリで書いた事がありますが、現状の3DLTでは分割して意図的に線を出そうとしても曲面上ならともかく"平面的につながってる場合"は、線が出ません。
3D下描きの時は何故か線が出ていても、いざ3DLTレンダリングすると必要な箇所の線が消えてしまったりします。 (線の検出精度を100にしても)

Bun001

例えば上記のように二つの形状があって、離れている場合はいいのですが、隙間なくぴったりとくっつけると・・・

Bun002

という風に別形状なのに真ん中の線が消えてしまいます。

線が出るようにするにはある程度離さないといけないのですが、距離をうまく調整しないと、

Bun003

という風に線が二重に出てしまったり、形状によっては隙間から向こう側の線が出てしまう場合があります。
かといって近すぎるとやっぱり線が消えてしまったり・・・。

で、別の方法で線を出させようとテストしてみました。

Bun004

わりと綺麗に線がしっかり出たようです。

何をやったかというと、線を掃引のラインとし、サイズのかなり小さい四角形を断面として、パイプ状に掃引したのです。
表示が小さいので、断面はポリゴン数を節約するために頂点数の多い16角形や32角形ではなく、四角形で掃引しています。

ただし、これも断面のサイズがあまりに小さすぎると、以下のように

Bun005

線が消えたり途切れ途切れになったりするようです。
3DLTレンダリング時にどれくらいのサイズでレンダリングされるかどうかで同じ形状でも線がきちんとレンダリングされたり、線が途切れ途切れになったりする場合があるようなので、太すぎないように注意しつつ、そこそこの断面サイズで掃引した方が良さそうです。

Bun006_3

上記はパイプ掃引で線を出す事によって平面にレンガ状の模様をテクスチャを使わずに出したものです。
分割した後に距離を離す方式ではこういうレンガ模様を表現するのはわりと手間がかかりますが、パイプ掃引で線を出す方式では、あまり手間をかけずにこういう線が簡単に出せるようになります。
手順としては、平面(の複製)に縦横ナイフを入れた後、横線を4本パイプ掃引→縦線を1本パイプ掃引した後、奇数段用と偶数段用の二つの形状に分割→奇数段の形状を1ブロック分横方向にずらして複製→偶数段の形状はまず半ブロック分スライドさせて、その後横方向に1ブロック分ずらして複製・・・・・で完了。

レンガの線が元の平面とは別形状となっているため、後から不必要な箇所を削除する事によって、例えば

Bun007

みたいに、単純な四角形ではない平面にも、そこそこの短時間でレンガや格子模様を壁面に追加できると。

注意点としては、パイプ掃引した形状はポリゴンの法線の向きが内側になってると3DLT時に線が出ないため、3Dソフト上で面の法線の向きが外側になるようにきちんと調整しておくか、コミスタ上で「両面」チェックボックスをONにして3DLTレンダリングしてもらうようにしないといけないみたいです。

 

 

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