コミスタ・イラスタの3D機能への要望:「テクスチャや拡散色は階調化しない」のチェックボックスを追加
コミスタ・イラスタの3D機能への要望の一つ、
「テクスチャや拡散色は階調化しない」のチェックボックスを追加
について
上記は二つの球にテクスチャでそれぞれ灰色、濃い灰色の色をつけたものです。
3Dワークスペースで「陰影」のチェックはOFFにしていますが、地の色がこうなってるわけです。
「陰影」をONにしました。
階調設定バーはとりあえずデフォルトの状態にしています。
テクスチャ設定してある3D素材については、「階調化」のチェックがONになってると、どうも現在のコミスタ(ver4)では陰影情報だけでなく地の部分(テクスチャでつけた色)までも階調化してしまうようです。
他の3Dソフトのトゥーンレンダリングはどうでしょうか?
例えば上記はshadeというソフトでトゥーンレンダリングした例ですが、陰影をOFFの状態でレンダリングするとこのようになり、
陰影をONにすると、陰影情報だけ階調化し、地の部分(テクスチャや拡散色)はそのままで合成されるという風になっています。
階調バーを操作しても、陰影部分だけ影響して、地の部分の濃淡は変化しません。
コミスタの場合は階調バーを操作すると、陰影部分だけでなく地の部分の濃淡まで大きく変わってしまいます。
平面にこういうテクスチャを貼るとわかりやすいかもしれません。
「階調化」がOFF(陰影もOFF)だとこういう感じになりますが、
「階調化」がONだとオブジェクトの地の部分(テクスチャ画像)までも一緒に階調化されてしまうと。
テクスチャで濃淡を使って細かい模様を3D素材側につけても、階調化をONにして3DLTレンダリングすると、そういう部分までも階調化されてしまい情報が消し飛んでしまいます。
他のソフトみたいにテクスチャはそのままに、陰影部分だけ階調化して合成できるようになれば、コミスタの3DLTレンダリングは使い勝手が今よりもっと良くなると思います。
ちなみに現在のコミスタでも手間をかければ、他ソフトみたいにテクスチャの地の部分はそのままに、陰影情報だけ階調化という事は一応できます。
まず「陰影」のチェックをOFFにして3DLTレンダリングします。
レイヤーウインドウで3Dワークスペースフォルダを選択状態で「レイヤーの複製」を行い、同じ位置に複製します。
複製した方の3Dワークスペースで、3D形状を選択して「テクスチャ」のチェックをOFFにし、今度は「陰影」「階調化」のチェックをONにして3DLTレンダリングします。
今回はレンダリング設定でトーンは「トーンレイヤー」の方を選択してみました。(ラスターレイヤーの方を選択しても問題はないと思います)
レイヤーウインドウで、複製した方の3Dワークスペースフォルダ内からトーンレイヤーだけ(陰影情報だけ)抜き出して別の場所(上階層など)に移動し、複製した方の3Dワークスペースフォルダは非表示にし、元の3Dワークスペースフォルダは表示にすると、こういう風に陰影情報だけ階調化され、地の色(テクスチャ)は諧調化されていないレンダリング結果をコミスタでも得る事ができます。
上記はclipで配布してる素材ですが、テクスチャを設定してあるルーレットをそのまま階調化ONで3DLTレンダリングすると、テクスチャ部分も階調化されてしまい、数字盤の濃淡情報も消し飛んでしまいますが・・・・
(陰影ONなのに外側の陰影もなくなってます)
上記方法で二回3DLTレンダリングして合成すると、テクスチャの濃淡はそのままに、陰影情報だけ付加した画像を取得できます。
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