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2009年10月 1日 (木)

製作メモ:shade形式とdxf形式はコミスタでは正常に表示されませんね

「shade形式で保存したファイルをコミックスタジオで読み込むとシェーディングがおかしくなる」というのは昨年指摘したのですが、どうやらdxf形式で保存したファイルでも同じ症状が出るようです。

こちらのcomicstudio テクニカルインフォメーションでもオブジェクトのスムージングや3DLTレンダリング時の線についてメーカーに問い合わせしてる人がいますね。
リンク先ではobj形式でもシェーディングがおかしくなってますが、多分これは出力ソフトの問題かと。
shade10.5でshade形式で出力するとシェーディングがおかしくなりますが、obj形式だと正常にシェーディングされてます。

<立方体を出力してコミスタで取り込んだ場合>

Rippou01
lwo形式、obj形式の場合(正常)

Rippou02
shd(shade)形式、dxf形式の場合(不正)


昨年アップロードしたshade形式のファイルは、シェーディングを正常にするためにパーツを分割したりしたのですが、パーツを分割した場合は3D下描き機能では線が二重になって表示されてしまいます。(3DLTでも多分同じように線が二重になるのではないでしょうか?)
アップデータでshd形式の3Dモデルを読み込んだ際のシェーディングがおかしいバグが修正されるかと思ったのですが、何故かこれは放置されたままですね。
次のバージョンのコミックスタジオで改善するんですかね?

とりあえずdxf形式やshd形式のファイルはコミスタで使う場合はlwoやobj形式に変換してから使った方が良さそうです。


なお、obj形式やlwo形式で出力した3Dモデルでも、辺を意図的に溶かす事ができます。
たいていの3Dソフトではポリゴンメッシュの設定で「スムージングの制限角度」みたいな設定があり、「この設定角度以上の辺は『角』として認識してエッジを立たせ、この設定角度以下は『角ではない』と認識して滑らかにシェーディングする」というのをユーザーが制御できるようになっています。

例えばスムージングの制限角度を「160度(面と面の交差角度が160度以下の辺はスムーズにシェーディングする)」にして出力すると、
Rippou02_2
みたいにlwo形式やobj形式であっても角が立ってないシェーディングとなってしまいます。


また、一部のソフトでは「角を立たせる(エッジクリースあるいはハードエッジ)」「立たせない(エッジスムースあるいはスムースエッジ)」が辺単位で設定して出力できるものもあったりします。
(shadeやimoceaでは残念ながら辺単位での設定は不可。手持ちのソフトではcarraraとxsiで辺単位で設定可能)

Rippou03_2
上記は正面の縦の辺一辺だけをスムースエッジにし、残りの辺はハードエッジにして出力したものです。
これをうまく使えば3DLTレンダリング時に特定の辺(たとえ面と面の交差角度が90度以上であっても)に線を入れる事が可能かもしれません。

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